ピアノ発表会におすすめ【ロマン派またはロマン派風の曲】
数あるピアノ発表会おすすめ曲の中から、ロマン派の作曲家の曲またはロマン派風な曲をピックアップして一覧にまとめています。
バロック、古典派の音楽と違い、形式にとらわれない自由な音楽です。
曲に感情が盛り込まれ、タイトルが付いた音楽も多いのが特徴です。
発表会の曲では一番多いジャンルです。
数が多いので、代表的なものだけをピックアップしています。
表内の各曲は、各レベル内で作曲家の生誕順に並んでいます。不明の方(現代作曲家や楽譜共著者など)は推察して並べています。また、レベルは初心者(レベル1)からソナチネアルバム程度(レベル5)まで、5段階に分けて表しています
レベル | 曲名 | 作曲家名 | 楽譜 |
---|---|---|---|
特徴 |
1 | アレグレット | グルリット | 楽譜 |
3拍子の明るい曲。前半後半ほとんど同じ。組み合わせ曲としても使える | |||
1 | ガヴォット | グルリット | 楽譜 |
少しもの哀しいメロディ。右手の旋律は強弱を付けて表現を大切に | |||
1 | いじっぱりのにらめっこ | 橋本晃一 | 楽譜 |
もの哀しいメロディー。カノンのように右手を左手が追いかけている。組み合わせ曲に | |||
2 | やさしい花 | ブルグミュラー | 楽譜 |
しなやかな曲。好きな花1輪をイメージして | |||
2 | メロディー | シューマン | 楽譜 |
癖のない旋律の中にシューマンらしい進行も見える | |||
2 | 乱暴な騎士(勇敢な騎手) | シューマン | 楽譜 |
元気で力強い曲。メロディーと伴奏の対話が大切な名曲 | |||
2 | お人形の夢と目覚め | エステン(オースティン) | 楽譜 |
人気の発表会定番曲。大きく3つのストーリーがあり、速さも雰囲気も変わる | |||
2 | 狩の曲 | グルリット | 楽譜 |
楽しくはずむ曲。7度の和音があるので、手の小さい幼児には困難かも | |||
2 | 小さなロマンス | グルリット | 楽譜 |
うっとりさせる曲。両手とも単旋律だけに表現に工夫がいる | |||
2 | 森の小川 | グルリット | 楽譜 |
曲がりくねった急流な小川のイメージ。うねりを付けながら弾くと素敵 | |||
2 | ポルカ | ケーラー | 楽譜 |
明るくかわいらしい曲。アウフタクトが重要。重くならないように | |||
2 | 舞踏の時間に | リヒナー | 楽譜 |
優雅なワルツ。右手を丁寧に歌う。左手がガサツにならないように注意 | |||
2 | 木馬 | ニュルンベルク | 楽譜 |
爽やかで明るい曲。短いながらも起承転結がある | |||
2 | 愛らしいタランテラ | ストリーボッグ | 楽譜 |
題名とは違って、激しさがある曲。指が速く回る人向き | |||
2 | ワルツ | ブレスラウアー | 楽譜 |
あたたかみのあるおしゃれなワルツ | |||
2 | スペインの歌 | ベール | 楽譜 |
明るく華やかな曲。強弱の付け方で曲の雰囲気が出る | |||
2 | 蝶々 | ゲール | 楽譜 |
蝶々がひらひら飛んでいる様子の曲。強弱の差を付けるほどに表現力アップ | |||
2 | 小さなポーランドのおどり | トンプソン | 楽譜 |
マズルカ風で少しエキゾチック。緩急をつけて演奏すると難しく聞こえる | |||
2 | 熊君のおどり | シャー | 楽譜 |
ゆっくりしたワルツ。強弱の差を大きくして表情豊かに | |||
2 | ガラスのくつ | ギロック | 楽譜 |
優雅なワルツ。伴奏とメロディの音色の違いがポイント | |||
2 | ちいさな花 | 林光 | 楽譜 |
左右ともほとんど単旋律で可愛らしい曲。指使いが書かれていないので、ベストな指使いを考えて | |||
2 | 森の夜明け | ジョン・ジョージ | 楽譜 |
大人っぽい内容でペダルも必要。手の小さな幼児にはちょっと厳しい | |||
3 | アヴェ・マリア | ブルグミュラー | 楽譜 |
コラール風の美しい曲。ペダルはあったほうがいい | |||
3 | 狩り | ブルグミュラー | 楽譜 |
テンションが上がる曲。できれば2拍子に感じられるくらい速く | |||
3 | 貴婦人の乗馬 | ブルグミュラー | 楽譜 |
はずむようにリズミカルに。気品あるタッチが求められる曲 | |||
3 | 清い流れ | ブルグミュラー | 楽譜 |
右手の親指がつなぐ美しいメロディー。ある程度の速さは必要 | |||
3 | スティリアの女(シュタイヤー舞曲) | ブルグミュラー | 楽譜 |
キリッとカッコよく決めたい速めのワルツ | |||
3 | 優美 | ブルグミュラー | 楽譜 |
装飾記号ターンの練習。タイトル通り優しく美しく | |||
3 | 楽しき農夫 | シューマン | 楽譜 |
快活な発表会定番曲。旋律と伴奏のバランスを学べるとてもよい教材 | |||
3 | 兵士の行進 | シューマン | 楽譜 |
生き生きとした曲。和音をそろえてきちんと弾くことがポイント | |||
3 | 紡ぎ歌 | エルメンライヒ | 楽譜 |
おなじみ発表会定番曲。休むことなく回り続ける糸車のイメージ | |||
3 | 高貴なワルツ | グルリット | 楽譜 |
左手がメロディ。お洒落で優雅な曲 | |||
3 | 願い | グルリット | 楽譜 |
神聖な気持ちになる曲。ある程度手の大きさも必要 | |||
3 | ロマンス | グルリット | 楽譜 |
グルリットには珍しく短調で重い曲。感情をこめて舟歌のように | |||
3 | ゴンドラの歌 | ケーラー | 楽譜 |
感情をこめて弾く曲。無表情になるとただの暗い曲になる | |||
3 | 新しいお人形 Op.39-9 | チャイコフスキー | 楽譜 |
優美な曲。ソフトなメロディーの中に潜む心理描写が見事 | |||
3 | 古いフランスの歌 Op.39-16 | チャイコフスキー | 楽譜 |
素朴な曲。呼吸をするように自然に弾くと美しい | |||
3 | 妖精の踊り | グリーグ | 楽譜 |
北欧らしい旋律。仕上がりの速度によって難易度が変わる | |||
3 | ハンガリア舞曲 | ラインホルト | 楽譜 |
少し物憂げなジプシー音楽の要素を取り入れた曲。しっかりしたタッチの人向き | |||
3 | ゆるやかなワルツ | ゲディケ | 楽譜 |
もの哀しげで美しい旋律。組み合わせの前奏曲としても使える | |||
3 | フランス人形 | ギロック | 楽譜 |
優雅な3拍子。緩急をつけて一層おしゃれに | |||
3 | ワルツ | 湯山昭 | 楽譜 |
速めのワルツ。表現が苦手でも、強弱の差で上手に聞こえる | |||
4 | 狩の歌 | シューマン | 楽譜 |
いきいきと楽しげな曲。野性味を感じて | |||
4 | はじめての悲しみ | シューマン | 楽譜 |
どのように弾けば悲しみが伝わるか?表現力を磨こう | |||
4 | 荒野のバラ | ランゲ | 楽譜 |
人気の発表会定番曲。ロマン派だけどあまり揺れすぎないように | |||
4 | 朝の祈り Op.39-1 | チャイコフスキー | 楽譜 |
賛美歌のように美しい曲。ペダルの使い方に注意 | |||
4 | 甘い夢 Op.39-21 | チャイコフスキー | 楽譜 |
うっとりするように歌い込む曲。レガート奏法を習得できる良い教材 | |||
4 | イタリアの歌 Op.39-15 | チャイコフスキー | 楽譜 |
軽やかなイタリア民謡調。スラーを意識して大人っぽく | |||
4 | ナポリの歌 Op.39-18 | チャイコフスキー | 楽譜 |
明るく陽気な曲。左手伴奏はカスタネットのように。後半は速くなる | |||
4 | ポルカ Op.39-14 | チャイコフスキー | 楽譜 |
スタッカートが印象的な曲。バレリーナが軽やかに踊っているイメージ | |||
4 | ワルツ Op.39-8 | チャイコフスキー | 楽譜 |
ウィンナーワルツ風の優美で軽快な曲。左手の伴奏にたっぷり時間をとって練習しよう | |||
4 | アリエッタ | グリーグ | 楽譜 |
夢と追憶が交差する曲。大人っぽくていねいに表現してほしい | |||
4 | 夏のバラ | ハック | 楽譜 |
優雅なマズルカ。中間部は短調になりガラッと曲調が変わる | |||
4 | 舟歌 | ハック | 楽譜 |
哀愁漂う曲。中間部は明るくにぎやかな場面になる | |||
4 | 野ばらに寄す | マクダウェル | 楽譜 |
左手の伴奏が美しく心に染みる曲。速い曲が苦手な方に | |||
4 | おとぎ話 Op.8-4 | マイカパル | 楽譜 |
ファンタジーな曲調で始まり、中間部は活発な展開になる | |||
4 | ウィーンのメロディー | トンプソン | 楽譜 |
サロン向き。うっとり歌い上げて | |||
4 | 雪の日のソリのベル | ギロック | 楽譜 |
鈴を鳴らしながら雪の中を突き進むイメージ。各指が独立している人向き | |||
4 | バレリーナ | 湯山昭 | 楽譜 |
ゆったりと始まるが、中盤は曲想が変わって少し速くなる。ペダルは多いが省略も可 | |||
4 | バースデー・ケーキ | 湯山昭 | 楽譜 |
思い切り歌わせる曲。左右入れ替わるメロディーと伴奏を弾き分けるのがポイント | |||
4 | ゆきのふるひのオルゴール | 湯山昭 | 楽譜 |
主題はしっとりしていて中間部は少し荒れ模様。同じフレーズでも音色を変えるなど表現力が必要 | |||
4 | スタレガ・ラプソディ | 平吉毅州 | 楽譜 |
スタ・レガというのはスタッカートとレガートという意味。くっきりとしっとりの対比が面白い | |||
5 | エリーゼのために | ベートーヴェン | 楽譜 |
ピアノ学習者の憧れの曲。テクニック・表現力がいる。有名な曲なのでそれなりの覚悟が必要 | |||
5 | アジタート | ブルグミュラー | 楽譜 |
激しく焦りがある曲。強弱の指示を丁寧に守ってていねいに表現しよう | |||
5 | 空気の精 | ブルグミュラー | 楽譜 |
軽快な曲。短いが内容がしっかりしている。オクターブも有り | |||
5 | ゴンドラの船頭歌 | ブルグミュラー | 楽譜 |
美しく流れる曲。情景を思い浮かべてロマンティックに | |||
5 | 大雷雨 | ブルグミュラー | 楽譜 |
迫力満点。情景を思い浮かべながら表現できる | |||
5 | トルコ風ロンド | ブルグミュラー | 楽譜 |
エキゾチックな曲。オクターブが多くスピード感も必要だが、無表情にならないように | |||
5 | ベニスの舟歌 Op.30-6 | メンデルスゾーン | 楽譜 |
深い悲しみと情熱を持った曲。表現方がわかりやすい。長いトリルを細かく | |||
5 | プレリュード 作品28-7 | ショパン | 楽譜 |
CMで有名になった曲。短いので組み合わせ曲に | |||
5 | マズルカ ヘ長調 Op.68-3 | ショパン | 楽譜 |
颯爽とした舞曲。長調だが憂いも感じられる。 | |||
5 | ポロネーズ 第11番 ト短調 遺作 | ショパン | 楽譜 |
華やかでもの哀しい曲。右手は単旋律が多いので歌わせるように | |||
5 | ワルツ イ短調 遺作 | ショパン | 楽譜 |
ワルツ第19番。同じテーマが繰り返される。心をこめて演奏してほしい | |||
5 | アルプスの鐘 | エステン(オースティン) | 楽譜 |
晴れ晴れとした発表会定番曲。オクターブが多いので手の大きい方に | |||
5 | アルプスの夕映え | エステン(オースティン) | 楽譜 |
華やかでスケールが大きい曲。オクターブがはまる事が第一条件 | |||
5 | 花の歌 | ランゲ | 楽譜 |
憧れの発表会定番曲。聴かせどころの美しい旋律がたくさんある | |||
5 | ワルツ | デュラン | 楽譜 |
スケールが大きく華やかな曲。長いが同じフレーズも多い。前奏に苦戦するかも | |||
5 | 16のワルツ 第15番 | ブラームス | 楽譜 |
有名な曲。ゆったりと穏やかな旋律を、心を込めて演奏する | |||
5 | ババヤガ(魔女)Op.39-20 | チャイコフスキー | 楽譜 |
民話の魔女の曲。スタッカートで速く弾くのが難しい。速さでレベルは変わる | |||
5 | ひばりの歌 Op.39-22 | チャイコフスキー | 楽譜 |
鳥のさえずりがさわやかで明るい曲。速く弾きすぎないように注意 | |||
5 | 乙女の祈り | バダジェフスカ | 楽譜 |
ピアノ学習者憧れの定番曲。手の大きい人に。暗譜は楽 | |||
5 | タランテラ Op.77-6 | モシュコフスキ | 楽譜 |
速くて聴き映えのする曲。弾けば弾くほど面白くなってくる | |||
5 | 秋に | マクダウェル | 楽譜 |
題名の予想をくつがえす激しい曲。三部形式なので譜読みは楽 | |||
5 | 悲歌 | カリンニコフ | 楽譜 |
美しく哀愁漂うメロディー。大人っぽい感性で表現しよう | |||
5 | チャルダッシュ・ラプソディ | シャー | 楽譜 |
ドラマティックな曲。少し大げさなくらい表現してほしい | |||
5 | バウムクーヘン | 湯山昭 | 楽譜 |
ドラマティックな曲。同じフレーズでも違う表情を見せる事がポイント | |||
5 | 炎のたからもの~カリオストロの城(ルパン三世) | 大野雄二 | 楽譜 |
せつなく、やるせない感情を大人っぽく表現したバラード |
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。
録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。
また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。