ワルツ Op.39-8〜チャイコフスキー
初中級★☆☆
変ホ長調
作品39「こどものためのアルバム」の中の第8番です。
バレエ音楽でも有名なチャイコフスキーですが、舞曲はどれも素晴らしく彼の得意分野です。
この曲はウィンナーワルツ風の優美で軽快な曲です。
少しメランコリックなところがチャイコフスキーらしくて素敵です。
右手のメロディはヴァイオリンなどの弦楽器で演奏しているイメージを持つと良いでしょう。
左手は大きな音で叩かないように注意して下さい。
チャイコフスキー作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
前奏(1小節)
あ{A-B-A-C-D-E-D-E’}
い{F-F’-F-F’-G(3小節)}
あ{A-B-A-C-D-E-D-E’}
弾き方
左手の伴奏の弾き方でこの曲のイメージが変わります。
1拍目は少し押す感じで、2,3拍目は柔らかく少しはずむ感じです。
切りすぎると強くなりすぎるので注意しましょう。
A…付点4分音符にアクセントが付いていますが、一番大きいのは3小節目の「ミ」の音です。
B…2小節ずつのフレーズの終わりを柔らかくまとめます。左手が難しいです。暗譜するときには注意しましょう。
C…ト短調になりました。音の跳躍はのびやかに弾きます。
D、E…音が今までより高めになり音量も増えます。前半と後半の弾き方をガラッと変えて下さい。後半は民族音楽っぽく。左手の付点2分音符はきちんと伸ばしましょう。4小節目左手の「ラ・シ」の和音は2つまとめて1の指で取ると弾きやすいです。
E’…後半はEとは違ってスラーになっています。左の和音はしっかり弾きます。
F、F’…右手は2拍子のような面白いリズムになります。2声部になっているので、それぞれの旋律を歌わせましょう。
G…1フレーズごとに小さくなります。反響しているように。「//」の印はフレーズの切れ目という意味で少し間を取ります。
最後の休符にフェルマータが付いています。
弾き終わってすぐに立ち上がらないで待ちましょう。
動画のピアノ演奏は参考なので、作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。