はじめに
ピアノの発表会で良い演奏をするためには暗譜と緊張対策が重要です。ここでは、人前で演奏する際の緊張を抑える「あがらない方法(あがりにくい方法)」をご紹介します。
(暗譜については「暗譜を極めるための18の方法」をご覧ください)
緊張は当たり前
発表会など、人前で演奏するときに緊張するのはごく普通のこと。当たり前なので、あまり気にしすぎるのは良くありません。
緊張を味方にする
緊張すると心拍数が上がりますが、集中力も増して頭の回転も速くなることがわかっています。したがって緊張を味方に付けるととても素晴らしい演奏ができるのです。
しかし緊張しすぎるとあがってしまい、体が硬直したり、集中力も分散したりしてしまいます。
緊張を味方にして良い効果を得るために発表会という特別な舞台で起こる様々な状況を想定しておきましょう。
- 本番で着る衣装を決めるポイント
- 発表会の本番で着る服を決め、その服を着て練習しましょう。弾きやすさも重要なので選ぶときには注意が必要です。アクセサリーを付ける場合は付けて練習します。詳しく読む
- 演奏する時に履く靴を決める
- 靴を選ぶ時はペダルを踏むことが最重要です。発表会の前には靴を履いてたくさん練習します。特に、ペダルを踏む場合ならば、早い時期から靴を履いて練習しましょう。詳しく読む
- 髪型にも気を配って集中しよう
- 普段のピアノ練習ではあまり気にしなくても、発表会本番では以外と気になるのが髪型です。特に女性の場合、本番にいつもと違う髪型をすると視野に入る物が違う場合があります。詳しく読む
- 好きな香りに包まれて演奏する
- いつもピアノを練習している部屋と同じ香りを、ピアノ発表会の舞台の上でも嗅ぐことができれば、緊張がいくらか和らぐでしょう。曲のイメージに合う香りを見つけましょう。詳しく読む
- 演奏時間を測っておく
- 緊張して心拍数が上がると演奏も速くなりがちです。練習時に演奏時間を測り、スピードを意識しましょう。詳しく読む
- 自分の心拍数を上げてみる
- わざとドキドキさせて緊張状態を作ってみたり、逆にピアノを練習するという意気込みを持たずに弾いてみたりしましょう。詳しく読む
- 照明の加減に惑わされない
- 発表会本番の照明の加減に左右されないように、様々な照明の中で練習しておきましょう。薄暗い中で弾いてみたり、スポットライトを当てながら弾いておくと良いでしょう。詳しく読む
- お辞儀の練習~ピアノの椅子の調節
- 演奏前後のお辞儀を家の中でも練習しましょう。ピアノの椅子の高さを調節する練習もしておくと良いでしょう。その時に注意するのは客席におしりを向けないことです。詳しく読む
- ハンカチを持って出る場合の注意
- ハンカチを持って出るには色々な意味があります。ピアノの鍵盤の上の汗やホコリを拭ったり、気持ちを落ち着かせるなど。ハンカチを使うも練習しましょう。詳しく読む
- 本番と同時刻に弾いてみる
- 時刻も含めて本番に近い状態でピアノの練習しましょう。プログラムの前の人の曲も事前に調べて聴いてみましょう。詳しく読む
- 自分の演奏を録音・録画する
- 録音・録画して自分の演奏を客観的に聞いてみましょう。曲を録音することによって緊張するので、緊張する練習としても、とても良いと思います。詳しく読む
- 色々なピアノで弾いてみる
- 普段電子ピアノで練習している人は、必ずアコースティックピアノで練習しましょう。発表会で演奏するピアノがどんなピアノであっても、いつも通り弾ける自信を付ければ安心です。詳しく読む
- 人前で弾く機会を作る
- 人前に慣れるために、色んな人に演奏を聞いてもらいましょう。暗譜の弱いところやテクニック的に未熟なところなど、余裕がないところが浮き彫りになります。詳しく読む
- 腕や指が痛くなった時の処置は適切に
- 腕や指に痛みや違和感を感じたら即、ピアノ練習を中断して休ませましょう。その大半が誤ったピアノ練習方法です。詳しく読む
- 本番前には口にする物に気を付ける
- 発表会の前日や本番前に口にする食べ物・飲み物に注意します。演奏本番前にお腹いっぱいに食べるとあまり良くありません。詳しく読む
- 身体を暖めて緊張をほぐす
- 発表会本番前に手が冷たいと指が思うように動かなくて、ピアノの練習の成果が出せず悔しい思いをすることがあります。身体を暖める防寒着、カイロ、体操、薬、飲み物などを紹介しています。詳しく読む
- 目指したい演奏の録音を発表会本番前に聴く
- 本番前に自分のベストなピアノ演奏を録音した物か、自分の弾き方と似ている演奏を聴きます。YouTubeなどで自分のピアノの弾き方と似ている目指したい演奏を見つけるのも良いです。詳しく読む
- もしも暗譜が飛んでしまったら
- 一番の対策は「確実な暗譜」です。暗譜に対する自信があってこその緊張対策です。暗譜が飛んでしまった時は、決して止まらず落ち着いてごまかして下さい。ごまかせるということは、練習の賜物です。詳しく読む