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はじめに

暗譜が完成している状態というのはどういう状態だと思いますか?

長年ピアノ講師をしていると、

『練習しているうちに自然と楽譜を見ずに弾けるようになる = 暗譜完成』

と思い込んでいる方が多くいらっしゃることに気づきます。

これは大間違いです。

暗譜とは楽譜を隅から隅まで覚えることで、楽譜を見ずに弾けることにとどまりません。

つまり、楽譜を見ずに弾ける状態は暗譜の第一歩に過ぎません。

この記事では、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えします。

暗譜が苦手だった私が、数多くの経験から試行錯誤して編み出した暗譜のコツです。

実際にピアノ教室でこの指導を始めるようになってから、発表会で生徒さんたちが暗譜で困ることはなくなりました。

楽譜を覚えられない…」と悩む方や、発表会やコンクールなど「人前での演奏を絶対に成功させたい!」と強く願う方は、ぜひお読みください。

 
注意

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成功する暗譜法とは

暗譜への信頼感はピアノの発表会やコンクール、オーディションで良い演奏をするために欠かせません。

本番で失敗した際、多くの方は「緊張して忘れてしまった」と思い込んでいます。

しかし、本番での失敗は緊張したせいではありません

ただ完全な暗譜にたどり着く方法を知らなかったからです。

演奏活動をしている私にとっても、人前で暗譜演奏をすることは人生で最も恐ろしいことの一つと言っても過言ではありません。

また、私はピアノ講師でもあるため、ピアノ発表会で生徒が楽譜を覚えきれていないことには大いに責任があると思っています。

暗譜度チェック

ピアノ発表会などにおいて、あなたはこの中に当てはまる経験がありますか?

 
舞台袖で自分の順番を待っているときに、楽譜の内容を全て忘れてしまったように思えて怖くなった
曲の出だしの音が一瞬わからなくなった
ミスタッチをしたのをきっかけに、次の音がわからなくなり止まってしまった
あるところで止まってしまったので弾き直したが、また同じところで止まってしまった
いつもは間違いなく弾けていたところを本番で忘れてしまった
発表会に向けて、右肩上がりに順調に暗譜ができるようになったところで本番を迎えた
 

これらのうち、1つでも当てはまったら、あなたは不完全な暗譜で発表会に出演したことになります。

そして、私がこのあとお伝えする暗譜法を読む意味が大いにあります。

なかには最後の項目のみ当てはまった方もいらっしゃるでしょう。

順調に暗譜ができるようになり、本番での演奏にも成功された方は、たまたま成功しただけです。

実はそれは、非常に危険な賭けだったのです。

年齢が高くなるにつれ、曲が難しくなるにつれ、失敗の確率は上がります。

右肩上がりだけではなく、右肩上がりとスランプを繰り返してから、さらに右肩上がりで本番を迎えると、失敗はグンと少なくなります。

スランプから目をそらさずに、その壁を乗り越える「成功する完全暗譜法」をぜひ身につけてください。

舞台の上での演奏の恐怖から解き放たれるはずです。

暗譜の方法~15のステップ

今からお伝えする暗譜の練習方法は、幼児、大人、初心者、上級者…人前で暗譜演奏をしなければならない全ての人に当てはまります

もちろんプロのピアニストの方はごく自然に実践されておられると思います。

暗譜は弾く練習というよりも頭を使った練習です。

また、「楽譜を覚える」のではなく、「楽譜を覚えられているか」を確認していく地道な作業です。

次の15のステップで暗譜の不安を解消しましょう。

 
  • Start
    暗譜開始!
  • STEP.1
    楽譜を見ずに弾けるようになるまでとにかく練習する
  • STEP.2
    曲の構成を理解する
  • STEP.3
    音と指使いをセットで覚える
  • STEP.4
    弾いているときの手の形を頭に入れる
  • STEP.5
    楽譜を「見る」ではなくて「読む」
  • STEP.6
    片手ずつ暗譜で弾く
  • STEP.7
    縦割り練習~数小節ずつ暗譜で弾く
  • STEP.8
    縦割り練習~1小節飛ばしで暗譜する
  • STEP.9
    縦割り練習~暗譜カードを作成する
  • STEP.10
    超ゆっくり暗譜で弾く
  • STEP.11
    目を閉じて弾く
  • STEP.12
    机の上で演奏する
  • STEP.13
    頭の中で演奏する
  • STEP.14
    逆から演奏する
  • STEP.15
    楽譜を書いてみる
  • Goal
    暗譜完成!
 

それでは早速、暗譜の各ステップを一つずつ詳しく解説しています。

実際の楽譜を使って、できるだけ具体的に暗譜の方法を説明します。

初心者から上級者まで、どのような難易度の曲であっても 同様のステップで暗譜できますので、ご安心ください。

発表会やコンクールなど、「人前での演奏を絶対に成功させたい!」と強く願う方は、ぜひお読みください。

 
 

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Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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