ベニスの舟歌 Op.30-6~メンデルスゾーン
初中級~中級★☆☆
嬰ヘ短調
深い悲しみと情熱を持った曲です。
速い曲が苦手な人におすすめですが、トリルは速く弾けた方が良いです。
緊張感が漂う場面の後には緩和が来ます。
この緊張と緩和の味付けがこの曲の醍醐味です。
メンデルスゾーン作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しは省略しています。
前奏{A(2小節)-B}
あ{C-D-C’-E}
い{F(6小節)-A’}
う{G-C’’-E}
え{H-H’-I}
弾き方
A…単音と和音で構成されています。和音の音量が単音よりも飛び出ないように注意しましょう。また、左手「ド」の音(小節の最後の音)が大きくならないように注意すると、きれいにまとまります。
ペダルの使い方
B…前半は大きなため息のように。後半は左手の上の音を歌います。最後の左手3音は一つずつペダルを踏みかえています。
C…右手は「ド」の音が並んでいますが、指使いも変わり、それぞれに音の役割があります。cantabileは「歌うように」。
D…ペダルは1小節ずつ踏みかえました。指使いはスラーで弾くようになっています。ペダルに頼りすぎて切って弾くのはNGです。
E…静かに第1部が終わります。
F…新しく静かに始まりますが、どんどん緊張感が高まっていく様子を表しましょう。
A’…今度はため息ではありません。心の叫びです。その場面が終わったら左手で緩和していきます。
G…長いトリルが数箇所ありますが、細かく弾けるとかっこいいです。 トリルの弾き方
装飾音はプラルトリラーです。 プラルトリラーの弾き方
H…左手低音「ファ‐ミ‐レ‐ド」を響かせます。トリルは隣の指よりも「1‐3」など一本開けた方が綺麗に揃うと思います。
動画のピアノ演奏は参考です。
多少違う速さでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
もしピアノ講師からのアドバイスをお求めの場合は、我々がおこなっているPianeysのピアノLINEレッスンをご利用ください。
録画した動画をLINEで送るだけで、最短当日、アドバイスをお返しいたします。
また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。