タランテラ Op.77-6~モシュコフスキ
初中級~中級★★☆
ニ短調
タランテラはイタリアのナポリ地方発祥の舞曲です。
休みなく動き続け、華やかで演奏効果の高い曲です。
構成を見てもわかる通り、同じフレーズの繰り返しが多いので、暗譜に注意してください。
楽譜はSchirmer版を使っていますが、Amazonでは現在のところお取引がありませんでした。
他のショップで入手可能です。
モシュコフスキ作曲の発表会おすすめ曲では、作曲家の曲の一覧とあわせて、人物像を簡単に解説しています。
興味のある方は一度ご覧ください♪
楽譜はこちら。
構成
効率よく暗譜するためにも参考にしてください。
暗譜を極めるための15のステップの中でSTEP.2に該当します。
※記号は一応の目安~ほぼ4小節ずつ
繰り返しも入れています。
あ{A-B-A-C}
あ{A-B-A-C}
い{D-D’-D-E}
う{F-G-F-H}
い’{D-D’-D-I}
え{J}
お{K-L-K-M}
か{K-N-K’-O}
お’{K-L-K}
き{P-P’-Q-R}
あ{A-B-A-C}
あ’{A-B-A-S}
く{T-T-U―V(6小節)}
弾き方
Presto「急速に」
A…左手が半音ずつ下がってきて何かが起こりそうな予感です。右の同音連打は指を替えます。
B…重くならないように。
C…急にニ長調になって華やぎます。
D、D’…楽しいダンスの始まりです。ヘ長調になりました。sfz(スフォルツァンド=その音を強く)やアクセントを強調します。
E…ハ長調に転調しました。
F、G…ヘ短調に転調しました。目まぐるしく調が変わりますが、不自然ではありません。どんな踊りか想像すると楽しいです。FとGの前半は同じです。
H…ヘ短調からヘ長調への経過的フレーズです。暗譜ではこういうところが大事です。
J…また何かが起こる予感。タイで続く「ラ」の音はしっかり響かせましょう。
K…ニ長調になりました。scherzando「たわむれるように」。テンポをきっちり守ります。
L…後半は思い切りなめらかに。
M、N…左手も歌わせます。後半はLと同様でなめらかに。
O…marc.「はっきりと」。かっこよく決めましょう。左手のタイで続く「ラ」はしっかりと。
P…ニ短調になり少し不穏な空気になります。だんだん強くしてその正体に向かって行く感じ。
Q…正体が見えました。一つずつハッキリしっかり弾きましょう。
R…半音階のようでそうではない、経過的なフレーズです。
S…盛り上がってラストを迎える宣言をします。
T…右手の和音をはっきり出しましょう。
U…少し弱くしてだんだん強くしてみました。
V…8vaの弾き方 ラストまで遅くしないで駆け抜ける方が良いと思います。
動画のピアノ演奏は参考なので作曲者の指示した速さで弾いています。
もう少しゆっくりでも大丈夫です。
本番の演奏に備えて
発表会やコンクールなどをはじめ、舞台の上で演奏するための準備として、自分の演奏を客観的に見るのはとても大切です。
スマートフォンなどを使って、定期的に演奏を録画し、ぜひご自身の演奏を確認してみてください。
改善すべきポイントがきっと見つかります。
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また、発表会やコンクールでの演奏は暗譜でノーミスが目標です。
丁寧な暗譜は舞台の上での演奏を成功に導く鍵です。
暗譜を極めるための15のステップでは、人前での演奏に失敗しないための完全暗譜法をお伝えしています。
興味のある方はぜひお読みください。
皆様のピアノライフを心から応援しております。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。