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ハノンを使って基礎練習をする~名作漫画「ピアノの森」を読んで

2017.07.01

「基礎からやっていないおまえにとっては…最も楽しくないピアノだ。そのまま…私がいいと言うまで弾き続けなさい。」(『レッスン開始』ピアノの森 第3巻・第20話)

どうしてもショパンを弾きたい一ノ瀬海は、阿字野先生とある取引をします。

阿字野先生が一ノ瀬海に出した課題は、ひたすら指の練習曲を弾き続けることでした。

漫画では、無数の音符を背景に阿字野先生の手の動きを見つめる一ノ瀬海がいます。

背景の音符は「ハノン」という練習曲です。

よく見るとハノンの1番から4番までつながっていました。

「ハノン」はピアノの初級を卒業する頃から練習する教本で、ハノンというフランスのピアノ科教授が作りました。

今から100年以上前のことです。

この教本は一度弾いたら終わりというものではなく、指の強化や独立のための「生涯のピアノの友」と言っても過言ではありません。

私も1冊目はボロボロになってしまったので、2冊目をいつもピアノのそばに置いています。(ボロボロの1冊目も大事に取ってあります。)

全部で60曲ありますが、その中には音階や和音、装飾音など、様々な練習があり、解説には「1冊全部弾いてもたったの1時間なので、1日に全曲弾いてもOK。」とあります。

全曲を1時間で弾ききるためには超高速で弾く必要があり、下手をすると手を痛めかねません。

阿字野先生は自分で弾いて見せて、一ノ瀬海に目と耳で覚えさせていました。

いったい何曲覚えさせたのでしょうか?

漫画ではアルペジオ(分散和音)のような指の動きがありました。

ということはその前のページにある全ての音階も教えたのは間違いありません。

アルペジオと音階は普通セットで練習するのです。そしてそれらは長調短調合わせて24個ずつあります。

さきほど「目と耳で覚えさせた」と言いましたが、「目」は指使い、「耳」は音と音色ですね。

まさに天才対天才のシビレル場面です。

後の8巻では、高校生になった一ノ瀬海がハノンを登校前に練習している話が載っています。

基礎練習を怠らない清々しさを感じます。

ハノンが気になる方は練習メニューをどうぞ
動画で実践!ピアノ教本「ハノン」練習法

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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