ショパンが愛したプレイエルピアノ~「ピアノの森」を読んで

「うわあ このピアノ…プレイエルのピアノだ。実際に見るのは初めてだ。あちゃー生き返るかな?」(『ヤヌシはヤン』ピアノの森 第14巻・第119話)

一ノ瀬海の居候先の酒場にプレイエルのピアノがありました。しかしピアノはしばらく弾かれた形跡はなく、蓋の中はゴミだらけです。彼の初仕事はピアノを調整することでした。

プレイエルはフランスのピアノ制作会社で、1807年にプレイエル親子によって設立されました。

当時、裕福なブルジョワ家庭では、子息や令嬢がピアノを習うことがステータスでした。ルノワール作「ピアノを弾く少女たち」シリーズの絵のピアノはプレイエルです。

アップライトピアノは家具的存在で、猫足や寄木細工など凝った作りのピアノが流行っていました。

プレイエルピアノは僅かなタッチの差にも応える表現力をもっていたと言われ、ショパンはプレイエルの音に魅了された一人です。

そしてポーランドからパリに出てきたショパンを見出したのは、2代目社長カミーユ・プレイエルでした。プレイエル社のサロン「サル・プレイエル」でショパンはパリデビューを果たします。

ショパンはプレイエル・ピアノを愛し、カミーユ・プレイエルはショパンの音楽を愛し、二人は親交を深め、生涯なくてはならない存在になっていきます。

ショパンの家にはプレイエルと他2台のピアノがあったそうですが、気分が良く体力があるときは、プレイエルのピアノを弾いて、ピアノとの会話を楽しんでいたそうです。このピアノによって様々な名曲が誕生したのでしょうね。

私も数年前にプレイエルで演奏したことがあります。

私が弾いたプレイエルは割と最近のピアノで、確かに鍵盤は軽めで弾きやすかったですが、残念ながら期待した特徴はありませんでした。

かつては一世風靡したプレイエルも経営権が転々とし、その都度ピアノの外観も内部も変わってきたのでしょう。

プレイエルピアノは現在、製造中止となっています。ショパンのデビューした「サル・プレイエル」もクラシックホールとしての役目は終わってしまったようです。

世界中に現存するプレイエルが、どうか大切にされますように。


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