小学校の音楽の先生になるには?~名作漫画「ピアノの森」を読んで
「あれから3年…私はたまたま欠員のあった森のそばにある小学校の音楽教師に収まっている。」(『Calling』ピアノの森 第2巻・第11話)
一ノ瀬海の小学校で、怖くて子供嫌いと評判の先生である阿字野壮介が、森のピアノが実在するかどうかを確かめるために森に入ります。
阿字野先生は小学校の音楽教師ですが、音楽の先生にはどうしたらなれるでしょうか?
音大では音楽の教職課程を履修することができます。
そして数週間の教育実習を経て、音楽の中学校教諭一種免許状と音楽の高等学校教諭一種免許状が取得できます。(中学校の教員免許取得には介護体験も必要。)
しかし、阿字野先生は音大学生時代に国内のピアノコンクールを制覇したとのことなので、とても教職課程を履修していたとは考えにくいです。
というのは、教職課程は教職論、教育原理、教育心理学、音楽科教育法などの専門科目を必修・選択合わせて約15科目ほど取らなければならないし、加えて日本国憲法、体育、外国語コミュニケーション、情報機器の操作なども履修しなければなりません。
もちろん、音大なので一般の音大生と同じ履修科目を取った上でのことなので、かなりの負担になると思います。
しかも音大では小学校教員免許は取れません。
小学校教員認定試験を受けるための勉強が更に必要です。
音楽の教員免許を取るなら、音大よりも総合大学の教育学部音楽科や教育大学の音楽科が良いのかもしれません。
阿字野先生の話に戻りますが、音楽の特別非常勤講師であれば教員免許は必要ないので、おそらくこちらでしょう。
ただし枠が少なく、契約が更新されなければそれまでなので、とても不安定なことは確かですね。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。