バレエピアニストという職業について~7.

4件目のバレエ団は、3件目以上に有名な所でした。スタジオは便利の良い都会の中心地にあり、規模も大きかったです。ピアノもグランドピアノだったので、ダンサー達の動きも直接目で追うことが出来ました。

今度の先生はやはり女性でしたが、人間的にも温かみのある方でした。

私は今まで大人のプロの人達のクラスばかり持っていましたが、今回は中高生のクラスも続けて持つことになりました。つまりほとんど休みなしで4時間です。中高生と言っても、プロを目指している子達ばかりの選ばれたクラスで、国際コンクールを受ける子もいました。

ただ今度の先生はあまりクラシックを好まれませんでした。バレエ団には、専属の優秀なバレエピアニストさんがすでにいらっしゃって、どちらかというとクラシックっぽくない弾き方でアレンジもお上手でした。ピアノ科というより、作曲科タイプで、バレエピアニストにはこういう方が一番合っているのかなと思いました。

私はロマン派やロシア物の曲をよく使ってましたが、久石譲、坂本龍一、アンドレ・ギャニオン…とジャンルを拡げていきました。クラシックをジャズ風にアレンジしたものも喜ばれました。友達に楽譜を借りまくってコピーさせてもらったり、とにかく暇をみては曲集めです。その頃、コピーした楽譜はファイル10数冊になっていました。先生の鼻歌から、曲を即興で演奏することも少しはできるようになりました。

しかし、なかなか先生の好む弾き方になりませんでした。要するに私がクラシックの弾き方で硬すぎるのです。演歌歌手がポップスを歌うと、音程はしっかりしているけど何か変?といった具合なのだと思います。でも先生の好みに合うように弾いていると、どんどん今まで培ってきたものが崩れていくような気がしました。

あるバレエピアニストの方が、バレエに合わせるような弾き方ばかりだと音が雑になってきて自分の腕が衰えるので、きちんとクラシックも練習してメンテナンスしなければいけないとおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。

そんな時に別の深刻な問題が出てきました。

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