バレエピアニストという職業について~8.
4件目のバレエ団は居心地は悪くありませんでしたが、グランドピアノの状態がとても悪かったのです。
古くてメンテナンスされておらず、ほとんどクッションのない鍵盤だったので、知らず知らずのうちに指に負担をかけていました。
4時間も弾き続けることは指の酷使でした。
特にワルツの1拍目でよく使う、左手小指がいけませんでした。
専属のバレエピアニストさんはクラシックの弾き方ではないので、逆に指への負担が少ないのかもしれません。
でも、私は4時間も違う弾き方をするのには抵抗がありました。
私の普段のピアノに悪影響が出ると思ったからです。
また、慣れない弾き方をすると指には良いかもしれませんが、今度は腕に負担がかかってくるのです。
しかも専属ピアニストさんを差し置いて、私がピアノの状態がどうのこうのと言える立場ではないと思いました。
2年間お世話になり、結局やめる決心をしました。
まさかこういう理由で辞めることになるとは思ってもみませんでした。
本当の理由は言えなかったので、指導の仕事が増えたということにしましたが、先生もびっくりされて残念がって下さいました。
しかし、あれ以上弾き続けていたら腕や指を壊していたかもしれません。
現に私の知り合いのバレエピアニストが指から背中~首にかけて違和感を感じ、今治療中です。
ひとまずバレエピアニストに区切りを付けました。
その後本当に指導の仕事が増えて充実してきました。
今はピアノ講師の仕事が楽しくて仕方がありません。
何もわからないところから手探りでスタートした1件目。
非常に楽しく伸び伸びと弾かせていただいた2件目。
毎回修行の日々で、苦しかった3件目。
ようやくバレエピアニストというものがわかってきた4件目。
バレエピアニストに必要な条件は、もちろんピアノ講師レベルの演奏ができることですが、その他には次の3点があると思いました。
1.バレエが大好きなこと。
2.バレエを習ったことがあり、知識があること。
3.即興演奏ができること。
特に2は、ジャンプの着地のタイミングなど身体で覚えていないと難しいと感じました。
私にとって3つの条件は、どれも中途半端でした。
低い意識では到底勤まらないことが身に沁みました。
またバレエとはどこかでご縁があるかもしれません。
新しい曲に出会うとこれはどの踊りに合うだろうか、と条件反射で思い巡らせてしまいます。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。