自宅レッスンと家族の犠牲
今から数年前の話です。
私の知人はピアノ教室を開いて、充実した毎日を送っていました。
そんなある日、彼女の長男がピアノ指導をやめてほしいと言ってきました。
学校から帰ってくると他の子がピアノを弾いているという状態!
親御さんも来ている場合もあり、出会うと挨拶もしなければならないし、何よりもピアノの音がうるさい・・・
当時彼は中学生で今から考えるともっとも多感な時期でした。
彼女は長男に言われるまで恥ずかしながら気付かなかったということですが、親が自宅でピアノを教えるということは、想像以上に子供達にストレスを与えているのでしょう。
彼女は大至急、長男の帰宅前と塾の日に集中して教えるように、レッスンの時間割を組み直しました。
それ以降、その時間に入りきれない新しい生徒さんは、お断りすることにしたそうです。
皆さんの協力を得て、生徒さん達と長男は遭遇することなく、友人も気兼ねなくレッスンが出来るようになったということです。
また別の友人は30人以上教えていて、中学生のお嬢ちゃんは音大進学を希望しています。
生徒が途切れた時に「さぁ、今のうちに練習しなさい。」とお嬢ちゃんに弾かせているようですが、この先大変なことだと思います。
ピアノ教室を自宅で開いている場合は、家族の理解と協力が必要ですが、自らも家族に気を使うことが大切だと思います。
ピアノ講師の子供が ピアノ嫌いになってしまったという話も時々聞きます。
一番好きになってほしい人がピアノ嫌いになってしまうとは、残念な話です。
♪他のピアノ講師本音トークはこちらから♪
ピアノ講師にとって教室は個人か楽器店かどちらがよいか?part1.
うんざり。。説明の長すぎる先生
ピアノを部屋に2台置きたい!
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。