どこの音大を受験するか悩む理由
姪は大先生に見ていただくようになってから、あれよあれよといつのまにか音大進学の方向に道ができてしまいました。
目指す音楽大学もすんなりと決まり、去年からその大学の聴音の先生にも付き教授先生のピアノレッスンも受けるようになりました。
「まぁ、とんでもないことが起こらない限り大丈夫でしょう。」と言われ、まさにとんとん拍子でした。
・・・が、ここに来て少し心配なこともあります。
姪が目指しているα大学は大先生の母校です。
私もその昔α大学を目指したことがあり、当時の教授先生のピアノレッスンにも行きました。
しかし高3の夏くらいに、大先生の所からα大学に進学された先輩が、その大学で大変苦労されているのを知ってしまったのです。
それは、付いた先生と音楽性が合わなかったという悲劇でした。
その先輩は半ばノイローゼのような状態になり、隠れて大先生の所にレッスンに来ていました。
音楽大学では、こちらが教えていただきたい先生に必ずしも取っていただけるとは限りません。
その先生への希望者が多ければ他の先生に回される場合もあるのです。
大先生はその頃、別のβ大学の教授でした。
先輩の苦労話を聞くうちに、そんなに苦労するのなら自分はずっと大先生の下で勉強した方がよいのではないかと思い、ものすごく悩みました。
はっきり言って、α大学はβ大学よりも伝統もあり、世間一般ではβ大学よりも優秀と言われています。
しかし私は結局格下のβ大学を選びました。
そして大先生の下でみっちり4年間しごいていただき、充実した音大生活を送ることができました。
姪がもし志望校に無事に合格したとして、教授先生の門下生になれなかったら苦労するかもしれないということを密かに憂慮しています。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。