合唱のピアノ伴奏オーディション攻略法【part 2.】
せっかくピアノを習っているし、一度はチャレンジしてみたい合唱の伴奏。
前回はピアノ伴奏者の心得と、楽譜が配られてからするべきことについてお話させていただきました。
今回はピアノ伴奏の楽譜に書いていないけれどすごく重要なことと、特にミスってはいけない場所についてお話させていただきます。
ピアノ伴奏の楽譜に書いていない重要なこと
それは、指づかいです。
生徒が楽譜を持ってきたときにピアノ講師がまずやるべきことは、指づかいを考えることです。
普段ソナチネアルバム程度の曲を弾いてる子供でも、結構おかしな指で弾いていることがあります。
合唱曲を作曲するときは、伴奏は概ね後の方になるのではないでしょうか?
声部の流れを考慮して音を作りこんでいくと、結構弾きにくいものになったりします。
指づかいが出来上がれば、あとはそれを信じて弾きこむだけです。
特にミスってはいけない場所
オーディションでは第1印象が特に大事なので、次のような場合はほぼアウトでしょう。
・前奏で弾き直しをする
・時間が足りず、途中までしか練習できなかったので後半をパスする
・弾けなくてリズムなどがぐちゃぐちゃのところがある
伴奏オーディションで特にミスってはいけない場所は前奏と後奏です。
どちらもピアノソロの場所で、腕が試されるところです。
前奏でひどいミスをすると他の場所をミスするより印象が悪くなるので、しっかり練習しましょう。
また後奏は「終わりよければすべてよし」と言われる反面、終わりの方でミスすると苦労が水の泡になってしまうことがあります。
一般的に前奏は難易度が高いです。
また、後奏は前奏と似ている場合が多いです。
普段のピアノ練習と同じですが、特にオーディションまではあまり時間がありません。
「来週以降」や「今月中」など、はっきりした日程を教えてくれないことも普通です。
しかし、とにかく1曲通して弾くことが求められます。
いくら前半が上手でも、後半をパスすれば50点なのです。
まず、はじめにザッと弾いて、初見でなんとか弾けるところと、まったく無理なところを分けましょう。
救命救急のドラマを見ていると、「トリアージ」と言って、重傷者と軽症者を選別する場面が登場しますが、あのイメージです。
そして、難易度の高いところから練習していきましょう。
では最後に〇×問題です。
オーディションを受けるとき、次の中で正しいものはどれでしょう。
ただし、オーディションまでに日数があまりないときです。
① とりあえず指づかいは適当にしておいて、受かってからきちんと直す
② まだ弾けていないところは、そこだけテンポを落としてでもちゃんと弾く
③ 楽譜を置かずに暗譜で弾く
答えは全部×です。
その理由は次回のブログでお話させていただきます。
ちなみに、審査方法は学校や先生によって色々なのでここでは触れませんが、ちょっと理不尽な話題も尽きません。
その件は他のブログをご覧ください。
小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~1.
小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~2.
小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~3.
小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~4.

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。