小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~2.
合唱の伴奏者に落選した生徒さんに担任から電話があり、結局あと5日しかないのに伴奏をすることになってしまったという話の続きです。
昨日のレッスンで「歌の楽譜はある?」と生徒さんに聞いてみると、使っていないとのことでした。
テレビで流れている曲だそうですが、私はこの歌を知りません。
先生が作り変えたという伴奏を弾いてみると、とても異様です。
簡単にしているというのは、和音のまん中の音を抜いているだけなのでした。
伴奏は先生がコードネームから考えたもので、変な進行や無理な跳躍があり、子供がギブアップするのも無理はないという感じでした。
このまま弾いたら、きっととんでもないことになる・・・私はピアノの前で意味不明の楽譜を前にし、どうしたものかと困り果てました。
ピアノレッスン中にお母さんも見るに見かねて、直す前の楽譜をファックスで送ってもらえないかと、担任の先生に電話をされました。
しかし原本を直接書き直しているので、もうわからないとのこと。
先生が新しい曲に挑戦されるのは意欲的で良いのですが、プロの作曲家が考えた楽譜を使わなかったのがいけなかったと思います。
おそらくギターが弾けるので、ピアノの伴奏譜も簡単に作れると思われたのでしょう。
しかし伴奏譜を作るのに手間取り、伴奏者に楽譜を渡すのが遅れたのです。
しかも記譜法もめちゃくちゃで、拍数もあっていない状態でした。
せめて音楽の先生に相談されたらよかったのに。
こうなったら担任の先生はあてにせず、私が伴奏譜を作るしかないと決意しました。
続く
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