小学校音楽会での理不尽な伴奏者の決め方~3.
担任の先生が頼りにならないとわかったので、生徒さんのお母さんと相談して、私が小学校合唱のピアノ伴奏譜を作ることを決意しました。
お母さんは担任の先生の了承を取って下さいました。
音楽会本番まであと5日です。
まずは元歌がわからないので、生徒さんに歌ってもらって、耳コピすることにしました。
今なら携帯で簡単に検索できますが、当時は無理でした。
なんとかこれに伴奏を考えて、明日の朝までにファックスすることを約束し、家に戻りました。
これも今なら写メで一発なのですが…。
レッスンは大幅に時間を超過してしまいました。
夜にネットで歌を確認し、原曲の伴奏に近く、また手の移動が少ないように考えて伴奏を作りました。
先生が作った楽譜は、音域も子供には高すぎるように思います。
しかし移調までするのはさすがにやりすぎで気が引けるので、何も言わないことにしました。
翌朝にファックスをするつもりでしたが、五線譜が薄くて写らなかったら元も子もないので、生徒さんの家のポストに入れに行きました。
生徒さんは連休中にも頑張って練習していて、私も音楽会本番までに、レッスン日を繰り上げることにしました。
それにしてもハーモニカで選考したのが大きな間違いでした。
伴奏譜が間に合わなかったので、ピアノでのオーディションができず苦肉の策だったのでしょう。
結局生徒のための音楽会が、教師の段取りのまずさで生徒に迷惑をかけることになってしまったのです。
辞退した子はどんなに辛かったでしょう。
選ばれた時のうれしい気持ちから、180度変わってしまったのです。
続く
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。