発表会がないピアノ教室について

ピアノ発表会をしない先生は、会場が取れないとか人数が少ないという理由で、やむなしという方がほとんどだと思います。

生徒さんの負担金が大きくなるのでしないというよりはできないというか。

一方やり方がわからないという方もいらっしゃいます。

しかし大きな会場でなくてもやる気さえあればできます！

現にピアノ講師関係の掲示板では、一緒に発表会をしませんか？という書き込みが近年ものすごく増えています。

それほどピアノ講師達は現実的に困っているわけです。

知人の先生に一緒に発表会をしませんか？とお声かけして、即答でお断りされた件について補足します。

「人前で演奏できるようなレベルの子はいないので。」と、その先生はおっしゃいました。

その場ではもう何も言いませんでしたが、私はそれはおかしいと思いました。

人前で演奏できるように指導できないのはピアノ講師の責任だと思います。

「発表会をしないことは初めから生徒に言っているので、今更…。」

とおっしゃたことに対して、ピアノを教える同業者としては納得行きませんでした。

もしかして生徒さんや親御さんは本当は発表会を望んでいるけれど、先生に無理をお願いしにくいと遠慮されているのかもしれないでしょう。

本当のことは想像だけではわかりませんが、我が子が人前でピアノを演奏する姿は、おそらく運動会で走る姿と同じく感動すると思うのです。

ポリシーとして発表会をしないのではなく、発表会に関する諸々のことが煩わしいだけならば、せっかくの人前で演奏するチャンスを生徒から奪うことはないのでは？

発表会がどのようなものか知った上での生徒さんの判断ならよいと思います。

出る出ないは強制できないし、生徒さんの自由なのですから。

しかし知らないままピアノを卒業してしまうのは、もったいないなぁ。

おそらくそのもったいなさも気付かないのでしょうが。

ピアノを弾く楽しみはピアノを聴いてもらう楽しみでもあります。

それを教えるのもピアノ講師の仕事の一つだと思います。

発表会に向けていろいろ努力していくことは、演奏のみならず人間をも成長させると信じています。

いろいろなプレッシャーがありますが、それも生徒達と分かち合うためにも、ピアノ講師も発表会で演奏すべきだと思っています。

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