音大卒業即ピアノ講師という時代はとっくに終わっている
先日のミニ同窓会でのお話。
個人でピアノ講師をしている人達は、どこも不況のようでした。
その中で、今回来られなかった人の話題になりました。
田舎に嫁いだそうなのですが、当時その辺りではまだピアノの先生がいませんでした。
ピアノの先生が嫁に来た!ということで、嫁ぎ先では卒業証書を入れた額を玄関に飾り、ご近所に大々的に宣伝して下さったそうです。
今では教室ビルを建て、その人は先生兼教室主になっているとか。
経営も上手くいっているようで、送迎バスまで出して教室は大繁盛しているらしいです。
一人で生活を支えて行かなければならない人にとっては、生徒不足は真剣な悩みです。
午前中には他のパートをしている人もいました。
一方ピアノの仕事以外はできないタイプの人もいて、ご両親のお世話になっているという人もいました。
音大卒業即ピアノ講師になれるという時代は終わっています。
ピアノを習うのにも大学へ入るにもすごくお金がかかる上に、職業として不安定なので、最近は音大受験を敬遠する傾向にあるようです。
試験内容も簡単になっているし、卒業演奏会をのぞいてみても、一部の音大では質が落ちているのは否めません。
これからの時代、本当にピアノの仕事を続けていくためには、宣伝・経営に本腰を入れたり、資格を取ったりする努力をしなければなりません。
私達の世代は、それをしていない人が多く、仕事が尻すぼみになっていくようです。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。