男の子によくあるタイプのピアノの弾き方
プロのピアニストは別として、男の人は腕を使わずに指だけで弾いている人が多いように思います。
何か自分で枠を作ってしまっている感じ。
せっかく立派な骨格と筋肉を持っているのだから、もっと生かせばよいと思うのに残念です。
彼らの特徴は、上半身がピンとしていてあまり動きません。
動きすぎるのはもちろんいけませんが、背骨も腕も素通りして脳→指という感じなのです。
男の人は、それほど必死にならなくても大きい音は出るわけなのですが、大きいだけではない微妙な音の響きを加えるには、指だけでは不可能です。
その点苦労している女性の方が、音の出し方に多彩さが出ていると思います。
先日の知人の発表会でも、そういうタイプの小学生の男の子がいました。
とにかくすごいスピードでソナタを弾いていたのですが、ただ速いだけです。
しかし皆からは「すごいね。速いね。上手だね。」と言われていて、たぶん錯覚のうちに彼のピアノ人生は進んでいくのでしょう。
大学のピアノサークルにもそういうタイプの人が必ずいます。
決して下手ではないんだけど感情がないような。
もちろん彼は心をこめて演奏しているのだけど、哀しいかな外に出てこないのです。
確かにテクニックはありましたが、小手先だけで弾いても音色のヴァリエーションが少なく、どの曲を聞いても似たような感じなのです。
今度教えることになったのは、中2の男の子です。
彼にはそういうタイプにはなって欲しくないですね。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。