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バーナム『右手でクギをうつ練習』で生徒が言った一言

2016.05.21

4歳のCちゃんは、『バーナムピアノテクニック』の導入書を練習しています。

9番、10番に「右手でクギをうつ練習」「左手でクギをうつ練習」というのがあります。

それぞれ、親指の音を最後まで伸ばしながら、中指で連打するという練習です。

Cちゃんは問題なくきちんと弾けていました。

しかし、Cちゃんには弾きながら疑問に思ったことがあったようです。

「先生、どうして親指の音はいつまでも伸ばしてなくちゃいけないの?途中で聞こえなくなっちゃうのに。」

恐るべし、Cちゃん!誰もが疑問に思ったであろうこの質問を、私は初めて答えることになったのでした。

「左手でまん中の『ド』をずっと押さえながら、右手で違う『ド』をポンと弾いてごらん。」

私が言うとおりにCちゃんがやってみると、違う『ド』が鳴ったとたんに、まんなかの『ド』の音が膨らみました。

「『きょうめい(共鳴)』って言ってね、一つの音にもう一つが重なったら、ピアノの弦がまた揺れ出すんだよ。」

Cちゃんはおもしろそうに他の音も弾きだしました。

「今度はこの音がどこまで鳴ってるか聞いてみようね。聞こえなくなったら教えて。」

私はまん中の『ド』を静かに弾きました。

しばらくするとCちゃんは、「聞こえなくなった。」と宣言しました。

まるで聴力検査のようです。

「じゃ、もう一回。」また私は、同じようにまん中の『ド』を静かに弾きました。

先ほどCちゃんが聞こえなくなった少し前で、違う音をそっと弾きました。

すると、またまん中の『ド』が復活しました。

「わー面白い~」Cちゃんは大喜びです!

そしてもう一度バーナムを弾いてもらいました。

「最後まで親指の音が鳴ってる!!」Cちゃんは、ちゃんと自分の耳で音が拾えたようです。

とりあえず成功!音の大切さも少しわかってもらえたかな、と思います。

今日のレッスンは、Cちゃんのおかげで思いがけず良いレッスンになりました。

これからこのような曲をする前に、他の生徒さん達にもちゃんと説明しようと思います。

 
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Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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