小林愛実さん、本選(ファイナル)の演奏♪第18回ショパン国際ピアノコンクール
とうとう第18回ショパン国際ピアノコンクール・本選(ファイナル)最終日です。
小林愛実さんは前回第17回ショパン国際ピアノコンクールでも弾かれたピアノ協奏曲第1番作品11を選曲されました。
今回の演奏と6年前の演奏を、あわせてお聴きください。
小林愛実さんのプログラム(演奏曲目)
10月20日(水曜日)翌日深夜 0:1:00
ピアノ協奏曲 第1番 作品11(ホ短調)
小林愛実さんの本選(ファイナル)の演奏
小林愛実さんの演奏前の舞台裏の様子もご覧になれます。
指揮者とにこやかにお話されたあと、目をつむり精神統一されていました。
今日は今までと違うドレスですが、これもまたとてもお似合いです!
お口の中にはルーティンのチョコレートでしょうか?
いつもの音符のネックレスをしっかり握りしめたあと、舞台に登場されました。
ちょっと緊張されている様子もありましたが、音が美しくていねいです。
特に第2楽章が素晴らしく、繊細なのに意思が強く伝わりました。
そして本領発揮の第3楽章、ピアノがよく鳴り、細かい音まで神経が行き届いていました。
大拍手でスタンディングオーベーションも!
反田恭平さんとまた違った解釈の演奏でしたが、どちらも私たちに感動を与えてくださいました。
お疲れさまでした!
小林愛実さん本選の演奏後インタビュー
すべてのステージで演奏できたことに感謝されています。
私達も小林さんのすべての演奏が聴けて幸せでした!
【英語】小林愛実さんの本選演奏後のインタビュー
どの楽章が一番好きですか?という質問に、すごく考えて「全部です」とおっしゃっていました。
再びこの場でコンチェルトが弾けたことに、感無量という感じです。
小林さんの演奏は心があたたまりましたね♪
6年前の小林愛実さんの本選(ファイナル)の演奏
小林愛実さんは第17回大会でもファイナリストでした。
惜しくも入賞(第1位~第6位)には届きませんでした。
技術的にも音楽的にも素晴らしい演奏で、私たちに感動を与えてくださったのですが、審査員の先生方にはもう一味何かが足りていなかったのかもしれません。
しかし、今大会の演奏では一味も二味もプラスされた何かを感じることができました。
6年間に渡る、ショパンの曲の分析と研さんは、どれほど中身の濃いものだったか想像できます。
▶小林愛実さんが弾かれた曲についての説明はこちらをご覧ください。
【保存版】本選(ファイナル)の課題曲・ピアノ協奏曲とは?~ショパン国際ピアノコンクール
のだめも世界デビューのためミルヒーが選んだ曲は「ピアノ協奏曲第1番」でしたね♪
反田恭平さんと小林愛実さん
小林愛実さんは山口県宇部市出身、反田恭平さんは東京都出身です。
まず、幼い頃から素晴らしい才能がある生徒さんは、とても街のピアノの先生には手に負えません。
小林さんは3歳からピアノを始め、7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たすという経歴です。
山口県に住んでいた8歳の小林さんは、ピアニストの関本昌平さん(第15回大会ショパン国際ピアノコンクール第4位)の演奏に憧れ、自分も同じ先生(二宮 裕子先生)のレッスンを受けてみたいと熱望されました。
そこでお母様が二宮裕子先生にお電話されたそうです。
小林さんは東京までレッスンを受けに通われていたのだと思います。
反田さんのお話では、12歳ごろ、同じ音楽教室に通っていたということです。
小林さんはその後、桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学されます。
その1学年上に反田恭平さんがいらっしゃいました。
下田幸二先生がツイートされていた言葉が印象的で、すべてを物語っておられます。(一部抜粋)
2人とも高校の自分のショパン講座にいた。
すこぶる個性的で面倒な生徒。
でもこれだから桐朋女子高(共学)の先生は辞められない。
あとから勝手に立派になってくれる。」
ピアニストにはピアニストしかわからない苦労や葛藤があります。
ライバルは常に自分自身とおっしゃる反田さん。
反田さんにとって小林さんは、幼馴染であり、最高の親友と明言されています。
きっと今日も心から小林さんが実力をすべて出し切るように応援しておられたのだと思います。
その他の小林愛実さんに関するブログもご覧ください♪
ショパン国際ピアノコンクールに関連する他の記事はこちらからどうぞ。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。