各賞と賞金～第18回ショパンコンクール大解剖⑤

ショパン国際ピアノコンクールで優秀な成績をおさめると賞金を獲得できます。

今回は賞金、各賞と副賞について調べてみました。

もちろん、お金がいただけることは嬉しいですが、それよりも世界的に知られた伝統あるコンクールで良い成績を修めたという実績が何物にも代えがたい喜びですね！

最後の方に簡潔にまとめたPianeysの動画もあります♪

ショパン国際ピアノコンクールに挑戦される演奏者は、もちろん賞金目当てではありません。

前回の優勝者、チョ・ソンジンもおっしゃっていましたが、ショパンコンクールを受けた理由はヨーロッパでも演奏できる機会が欲しかったからということです。

ショパンコンクールはYouTube配信も加わり、世界中のクラシックファンから注目されています。

その中で優秀な成績を修めると、知名度が上がるのは間違いありません。

また、世界中の有名コンサートホールで演奏できるという名誉も与えられます。

ショパン国際ピアノコンクールの参加にかかる費用

コンクール参加費は100 ユーロ（約12,906円）です。
※1ユーロ = 129.06円（2021年9月17日現在）

予備予選はポーランドまでの交通費や現地での宿泊代、練習場の確保など、全て自腹です。

1次予選以降に進んだ参加者については、主催者より滞在先が無料で提供されます。

賞金

ファイナリストには賞金が授与されます。

第１位：40,000 ユーロ（約 5,162,400 円）

第２位：30,000 ユーロ（約 3,871,800 円）

第３位：20,000 ユーロ（約 2,581,200 円）

第４位：15,000 ユーロ（約 1,935,900 円）

第５位：10,000 ユーロ（約 1,29,060 円）

第６位：7,000 ユーロ（約 903,420 円）

第７位～第10位：4,000 ユーロ（約 516,240 円）

前回は優勝賞金が30,000ユーロだったので、大幅値上げしたようです。

ピアノコンクールの賞金としては高いほうですが、もっと高額なコンクールもあります。

ちなみに中国では優勝賞金1500万円というコンクールもあるようです！

そう考えると、日本の某漫才グランプリの賞金10,000,000円はすごいですね！

副賞

2021年10月21日には、ポーランド国立歌劇場のテアトル・ヴィエルキにて、グランド・アワード・ガラが開催されます。

そこに受賞者も参加して演奏を披露します。

やはりこの演奏会に出られて、実感が湧くのではないでしょうか。

この舞台から新しいピアノ人生の第一歩が踏み出されると言っても過言ではありません。

メダルも授与されます。

特別賞

今大会も特別賞が設けられます。

▶コンチェルト演奏最優秀賞（創設者 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団）

5,000 ユーロ（約 645,300 円）

▶マズルカ演奏最優秀賞（創設者 ポーランド放送）

5,000 ユーロ（約 645,300 円）

▶ボロネーズ演奏最優秀賞（創設者 ショパン協会）

5,000 ユーロ（約 645,300 円）

▶ソナタ演奏最優秀賞（創設者 ショパン研究所）

5,000 ユーロ（約 645,300 円）

また、そのときに応じて審査員特別賞や聴衆賞も加わります。

その他の賞（個人や団体からの賞）

▶最年少ファイナリスト賞（創設者 ズビグニェフ・カスツバ）

10,000 ZL（約 282,300 円） と100ユーロ（約 12,906 円）

100ユーロはコンクール参加費の返却です。

※ZLはポーランドの通貨。1ZL = 約 28.23 円（2021年9月17日現在）

▶ズビグニェフ・ドジェヴィエツキ教授賞 （資金提供者 バーバラ＆ズビグニェフ・ドジェフスキー）
～ポーランドを代表して本選に出場できなかった最高評価の参加者に贈られる賞

5,000 ZL（約 141,150 円）

▶ヘンリク・レフキェヴィッチ賞 （資金提供者 ヘンリク・リウィキェヴィッチ・ファミリー）
～ポーランド、ベラルーシ、イスラエル、リトアニア、ウクライナ、ロシアを代表する評価の高いピアニストに贈られる賞

10,000ユーロ（約 1,29,060 円）

▶浜松市長賞（創設者 浜松市長）
～最優秀賞受賞者に贈られる賞

約3874ユーロ（500,000円）

▶ポーランドを代表する最高評価のピアニストに贈られる特別賞（資金提供者 ソウティシンスキー・カヴェッキ＆シュレザック法律事務所）

5,000 ユーロ（約 645,300 円）

▶ポーランドを代表する最高評価のピアニストに贈られる特別賞（資金提供者 パリのアニマート協会）

3,000 ユーロ（約 387,180 円）

▶アトランタ・ショパン協会賞
～ポーランド人ピアニストの中で最も評価の高いピアニストに贈られる
2,500ドル（約 283,650円）

▶最年少の女性ファイナリストに贈られる賞（設立者 グラジナ・クルチク）

10,000 ユーロ（約 1,29,060 円）

まとめ

ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストに入ると賞金が発生します。

ポーランド国立歌劇場のテアトル・ヴィエルキにて、グランド・アワード・ガラが開催され、この舞台から新しいピアノ人生の第一歩が踏み出されると言っても過言ではありません。

知名度も上がり、世界中の有名コンサートホールで演奏できるという名誉も与えられます。

なお、賞の情報は、 the 18th Chopin Piano CompetitionのHP　Awardsなどを翻訳しました。

【ショパンコンクール】賞金・副賞・特別賞を解説。優勝賞金は●●ユーロ?!

簡潔に動画でご説明しています。

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