腱鞘炎との向き合い方~名作漫画「ピアノの森」を読んで
「彼女…左手を故障してるぞ。おそらく腱鞘炎…だろう。多分中指か薬指…このままこんなコンクール続けさせたら、取り返しがつかなくなるぞ。」(『一線を越える者』ピアノの森 第11巻・第84話)
佐賀先生は丸山誉子の演奏を聴いて、彼女が腱鞘炎であることを見抜きます。
そして彼女の師匠である司馬先生に忠告する場面です。
ピアニストが最も気を付けなければいけない故障、腱鞘炎とはどんなものでしょうか?
弾き過ぎでなることが多いのですが、間違った弾き方や力の使い方をしていると可能性は高くなります。
幸い私はなったことがありませんが、友人は中学生時代になってしまい、それはそれは辛そうでした。
とても弾ける子だったのですが、きっちり直さないで無理をしてしまったので、鉛筆も握れないほど悪化してしまったのです。
手の負担を最小限にするため、まず登下校はリュックサック。
そしてシャーペンは紐に通して常に首にかけていました。
やっとピアノを弾くお許しが出たものの、当分モーツァルトだけと聞きました。
私はピアノを弾いていて少しでも手や指の痛みを感じたら、まず一休みするように気を付けています。
痛いのは筋肉ではなくて、たぶん腱だからです。
筋肉だと頑張ったら鍛えられるかもしれませんが、腱の組織は壊れていきます。
一度壊れてしまったら、元に戻るまで時間がかかるしその間弾けません。
まず、弾き方チェックが重要だと思います。
無理のないフォームで弾いているか、力は分散できているか、録画してみると良いですね。
♪『ピアノの森』が好きなあなたへ、オススメの記事♪
片手のピアニストについて~名作漫画「ピアノの森」を読んで
一流ピアニスト夢の饗宴『ピアノの森』が来月スタート
オーディションに合格した子供達の演奏をお聴きください♪
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。