ピアノコンクールを棄権することを教授先生に報告すると・・・
2016.08.13
コンクール棄権を決めて、姪はすっきりしたようでした。
コンクールの受験料は、いずれ働いて返すからと言っているようです。
「あっ、そう。わかったわ。」と教授先生があっさり言ってくださると思っていたのですが、意外にも先生の口から出た答えは
「ダメよ~。出なきゃ~。」!!
以下は教授先生のお言葉です。
「舞台の上でしか出来ない勉強もあるのよ。
もし失敗したとしても、そこを受験に生かせばいいじゃない。
またとないチャンスでしょ?棄権するなんてもったいない!」
「とりあえずブラームスとバッハは、受験課題曲の中で早く仕上がるわけだし。」
「音楽を勉強していれば、何日までにあの曲をとか、伴奏をとか、室内楽のパートをとか、いろいろ試練があるのよ。
そんな時には何が何でも今の自分に出来る最高のものに仕上げなければいけないの。
こんなことでいちいち止めていたらどうするの!」
「それから棄権というとイメージが良くないのよ。名前も残るから。
曲の調整はもちろん、体調管理も出来ないようじゃダメだしね。」
姪はやむなく「はい。わかりました。」というわけで、最後の関門であっさり逆転となり、試練の道へ突き進むことになりました。
Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。