ピアノコンクールを棄権するかどうか迷う
姪はピアノコンクールを受けるか受けないか、悩みに悩んでいました。
そこで私は某音楽大学の講師も勤めている後輩に、相談に乗ってもらうことにしました。
彼女には姪の演奏も聴いてもらっています。
彼女が言うには、姪の今の曲の実力は決してコンクールに挑戦できないというのではないけれど、本来の力はまだまだこれからだと思うので、コンクールのためにまとめようとせずに、コンクールを棄権して受験に専念してもよいと思う、ということでした。
まさに姪の考えと一致していました。
私は彼女ならおそらくコンクールを棄権しないように、と言うだろうと思っていたので、その言葉は意外でした。
しかし、いろいろな生徒を見てきている彼女は、姪のメンタル面を一番に考えてくれた上で意見をしてくれたのだと思います。
受験という大きな壁の前に精神的苦痛を味わって、それがトラウマになりはしないかと、姪の成長をを見てくれている彼女はわかってくれていたのでした。
演奏者にとって、精神的強さは不可欠ですが、一方デリケートな心も重要で、姪にはそのデリケートさが演奏に表れているのを彼女は評価してくれていました。
彼女がそこまで娘のことを考えて言ってくれるのはありがたいことです。
姪は今までの色々な試練に対して何事においても途中でやめた経験はなかったので、初めて棄権となります。
あとは教授先生にこのことを報告するだけですが、教授先生は特に反対はされないだろうというのが、教授先生を良く知っている人達の意見でした。
一番相談したかった大先生は療養中で連絡がつかず、事後報告になってしまいますが、仕方がありません。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。