ピアノの初見が得意な子供に育てるのに必要な親の協力とは?
ピアノ講師の仕事の一つに、楽譜をスラスラ読めるようにするという事があります。
子供がピアノの初見能力をあげるにはどのようにすれば良いでしょうか?
それには重要な2点があります。
実は「ピアノ講師が新曲をある程度生徒さんに弾かせてから宿題にする。」ということと「親が新曲に関して何も教えない。」という2点がセットで重要なのです。
うちのピアノ教室では、まだ始めて1,2年の子供達には新しい曲を宿題にする時、まずは1人で片手ずつ弾かせてみます。
できたら両手でも合わせます。
決してお手本も初めに聞かせません。
子供は必死に音を読みリズムを考えます。
その時に初見能力が高まるのです。
しかし、新曲を弾く作業を子供が自宅でするとどうなるでしょうか??
親はできない子供にイライラし、手っ取り早く弾き方を教えてしまいます。
子供も親に甘えるのが普通になります。
その結果親の負担も多くなり子供の進度も遅れてしまうのです。
私もそうでしたが、親がピアノを習ったことがない子供の方が、読譜力は高いです。
親に頼れないから自分でするより仕方がないのです。
ある時スラスラ楽譜を読めると思っていた子が、実は全部予習の賜物だったことがわかりました。
本当はほとんど読めていなかったのです。
だから教材も順番通りにしなかったり、教室にある別の本をたまに使って初見力をチェックする事もあります。
『新曲はピアノ教室で先生の指導の下で行う』というのが長い目で見ると初見を強くする抜群の効果があります。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。