天才・反田恭平さんの驚くべき行動!~第18回ショパン国際ピアノコンクールを控えて
おそらく今、きわめて忙しい方のうちの一人であろう反田恭平さん。
ショパン国際ピアノコンクールも目前で、今は最後の調整をされておられると思いますが、ポーランドに向けて出発するまでのバタバタは、凡人の私には考えられない行動でした。
やはり反田さんは斜め上を爆走しておられます。
ショパンコンクール1次予選以降を見据えてのコンサート
▶オールショパンプログラム リサイタル・ツアー
8月9日・兵庫から始まった全9公演のオールショパンプログラムリサイタル・ツアーは8月30日・札幌まで大成功のうちに幕を閉じました。
プログラムは以下の通り
・ノクターン 第17番 ロ長調 Op.62-1(1次予選で演奏予定)
・ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3(2次予選課題曲)
・マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5(追加曲?)
・バラード 第2番 ヘ長調 Op.38(予備予選で演奏)
・アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22(2次予選課題曲)
・3つのマズルカ Op.56(予備予選で演奏・3次予選課題曲)
・ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35(3次予選課題曲)
▶反田恭平レクチャーコンサート 〜ショパンを紐解く〜
また9月7日は昼夜二公演で反田恭平レクチャーコンサート 〜ショパンを紐解く〜を開催されました。
・エチュード 作品10-1(1次予選で演奏予定)
・エチュード 作品25-10(1次予選で演奏予定)
・ワルツ第4番「猫のワルツ」(2次予選課題曲)
・マズルカ風ロンド(追加曲?)
・マズルカOp.56(予備予選で演奏・3次予選課題曲)
・スケルツォ第2番(1次予選で演奏予定)
・ピアノソナタ第2番(3次予選課題曲)
この他にもアンコールで多数弾かれました。
精力的に舞台でショパンを弾かれ、さらに進化されたことと思います。
お助けコンサート
自分の会社を立ち上げたこともあり、続々と企画・プロデュースに携わっておられます。
おそらく音符以外のことでも頭はフル回転されておられることでしょう。
▶賛助出演で連弾
小林愛実さんの8月の演奏会、ピアノを知る 2021を企画しているのも、『Solistiade(ソリスティアーデ)』、つまり反田さんというからびっくり!
奈良で開催されたのですが、反田さんは賛助出演で小林さんと連弾をされました。
シューベルト作曲『幻想曲 ヘ短調 Op.103 D940』ということです。
二人ともお忙しいのに、連弾…しかもシューベルト…しかも奈良…ということで驚きました。
しかしこんなものではなかったのです!
▶代役でコンチェルトのソリスト!
9月19日(日)に東京オペラシティ コンサートホールで『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18』を弾く予定だった務川慧悟さん。
しかし所属マネジメントの事情により出演ができなくなったとのことです。
その代役を反田恭平さんが立派に務められました!
ショパンで頭が一杯なはずなのに、コンチェルトのソリスト…しかもラフマニノフ…しかも出発前…ということで度肝を抜かれました。
やはりそれなりの練習も必要だし、オケ合わせもあります。
ショパンをじっくり弾けないことに焦っておられたのではないかと思います。
務川さんも反田さんの会社のメンバーなので、反田さんも何か関係があるのかもしれませんが、とにかく急にラフマニノフのピーコンが弾けることに衝撃です。
しかもアンコール曲は、シューマン(リスト編曲)『献呈』だったとか!
ショパンでも良かったんじゃないでしょうか??
でも、他の曲との兼ね合いもあるし、ショパンを弾くと反田さんの会になってしまうので、遠慮されたのかもしれませんね。
恐るべし心配りです。
このコンサート後のツイッターで
「さてと、そろそろ荷造りしなければ!」
とつぶやいておられます。
そして3日後に日本出発~
1次予選まではショパンのことだけを考えてくださいね!
しっかり応援します!!
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。