指使いの指番号に頼るピアノの弾き方について
初心者のピアノ楽譜には、必ず指番号がついています。
ドは1の指、レは2の指…という具合に。
これが一部の生徒さんには譜読みの遅れる原因となっています。
しかし、実はピアノを弾く上での大変重要なステップでもあるのです。
「1の指はド」であると思い込んでしまう子どもの生徒さんが多いです。
その方が楽なので、5線で音を覚えずに済ませてしまうのです。
家で保護者の方がお子さんのピアノの宿題を見てあげる場合、安易に「1の指はド」と教えないようにしてください。
ピアノの鍵盤は88個もあるので、ドを弾くときは1の指に決まっているはずはありません。
このような生徒さんは、ドを他の指で弾くようになったときに必ず壁にぶち当たります。
今までは簡単にすらすら弾けていたのに、カルチャーショックというか、全てが白紙になってしまいます。
では、なぜ初心者のピアノ楽譜には、ドは1の指、レは2の指…という決まった指番号がついているのでしょうか?
それは5本指のポジションを覚えるためなのです。
ポジションを覚えて、自分の手を見ずに楽譜を見ながらピアノを弾けるようになるための重要なステップです!
大人からピアノを始めた方で、自分の手を見ないとどの音を押さえているかわからず、楽譜を覚えて弾く方がいらっしゃいます。
それは5本指のポジションからピアノを始めなかったためだと思います。
5本指のポジションを色々な場所で弾いたり、一つ飛ばした音を隣の指で弾く練習をしたりして、音と指の間隔をだんだんつかんでいくのです。
指のポジションを覚えることはとても大切で、楽譜から目を離さずにピアノが弾けるようになるので、初見演奏にも欠かせません。
『ハノン』はテクニックの練習の教材ですが、指のポジションを確認するのにも良い教材だと思います。
指番号に頼り過ぎている場合は、音を覚えるまで数字を塗りつぶしてもやむを得ないでしょう。
まとめ
「1の指はド」という覚え方ではなく、5線のどこがドであるかを覚えることが重要です。
そして、なぜ初めはドは1の指、レは2の指…という決まった指になっているのかというと、指のポジションを覚えるためです。
これからピアノを学ばれる方は特に、このことを念頭におきながら練習してくださいね♪
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。