音符はひらがなより簡単。譜読みと初見について

生まれてすぐにひらがなが読めないように、楽譜も初めは誰も読めません。

自分はどうだったのか、もう忘れましたが、生徒達の様子を見ていると、初めはたいてい指番号を当てはめて覚えています。しかしドレミファソ以上の音が出てきて、必ずしも『ド』が1の指でなくなると、壁に突き当たる訳です。

弾きながら音がわからなくなると、私に助けを求めてきます。「その音はシよ。」と言ってしまえば、生徒も私も楽なのですが、ぐっとこらえます。

「私はこの曲だけを教えているのではない。色々な曲が自分で弾けるようになるための手助けをしているのだ。」と。

指で五線を押さえながら数えだす生徒、他に同じ音がなかったか探し出す生徒・・・一方Cちゃんのように真剣に向き合おうとせず、「後はママにおうちで教えてもらおう。」と、ママが弾くのをマル覚えする生徒もいます。

覚え方は千差万別ですが、毎日努力した分だけ結果は自分に返ってきます。音が少ないうちに、こういう努力を重ねることが大切なのです。Cちゃんのようなやり方だと、やはりツケがどっと返ってくることは間違いありません。

どんどん音が増えてくると追いつかなくなり、面倒になってしまいます。結局楽譜が読めないということになり、諦めてしまいます。

そんな時はもう一度最初の「ドレミファソ」から始めればよいわけです。指が動く分だけ、理解力も吸収もはやいと思います。

しかしそこですんなり行くかといえば大間違い。ひらがなやアルファベットを覚え始めた頃は、絶対覚えないといけない・・・というプレッシャーがどこかにあったはずです。

音符は覚えても覚えなくてもどちらでも良いもの、という曖昧さがあるので、いつまでたっても覚えられないのです。

ピアノの音は無数にあるように感じられますが、鍵盤は88。そのうち楽譜で示される白鍵は52です。

超低音や超高音はオクターブ記号を使って表すので、せいぜい楽譜で書かれる音はこのうちの40以下だと思います。こういうふうに考えると、ひらがなより少ないことがわかります。

譜読みに自信のない人は、入門書に戻って順を追ってやり直すことが最短の近道だと思います。

初見についても同様で、超簡単な楽譜をいかに一発で正確に弾けるか、というところから始めると良いです。これも入門書に戻って出来ることなので、一石二鳥です。

ソナチネに入っている人でも、初心者の曲はなかなか一発で弾けません。一度習っている曲でさえもです。

ピアノとはこういうものなのです。譜読みや初見に苦労している人が、ほとんどだと思います。

小学校低学年のピアノレッスンに関する他の記事】
音符の学習障害もあるかもしれない
導入期のお助けグッズ~音符積み木
音符に「ドレミ・・・」を書いてしまったけれど

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください