音楽大学入試結果までの苦痛の日々
音楽大学ピアノ科の実技テストが終わった日の晩、姪は審査員だった教授先生に電話をしました。
これは受験生のマナーの一つです。
「身体が揺れすぎていたわね。」と、相変わらず厳しいお言葉。
姪は緊張をほぐすため、わざと身体を揺らして音楽に乗ろうとしていたようでした。
また「いくつかタッチが浅い所があった。」など、数点辛口の批評を受けました。
姪は「今日の演奏なら大丈夫。」くらいは言っていただけると思っていたようなので、電話を切った後ショックを受けていました。
姪は時々見ていただいていた若先生にも報告の電話をして、教授先生の言葉を伝えると、「私は実は実技で失敗したのよ。」とのこと。
その晩教授先生に電話したら、「あなた!何やってるのよ!!」と怒られて、発表までの1週間は泣き暮らされたそうです。
もちろん無事に合格され、今はピアニストでもあり大学の講師をされるほどの実力者です。
教授先生は電話の最後、姪に「しばらくゆっくり休んで、色々な曲を弾いたりしていなさい。」とおっしゃったそうです。
私は、その言葉が合格の意味だと思いました。
現に入試前の最後のレッスンで、次の曲をいただいたりしていたのですから。
結果は郵送で届きます。
入学手続きなど入っている関係で、ぶ厚ければ合格、薄ければ不合格と一目でわかります。
またネットでも合格発表を見ることができます。
結局ネット発表の方が郵便の到着より早かったようです。
姪は色々な情報を入力して、最終決定ボタンを押す決心をするのに、1分くらい手が止まっていたそうです。
無事合格!!ようやく一つハードルを越えました。
【音楽大学に関するおすすめ記事】
「よほどのことがない限り大丈夫」のよほどの事とは?~音大実技入試
音大入試1日目、楽典・聴音・新曲視唱持ち物チェック
どこの音大を受験するか悩む理由
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。