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ひどい!ピアノ教室・教室主

2015.10.09

友人が音大卒業後すぐ、知人に頼まれてピアノ教室を週に1度まかされたました。

その教室はいわゆるカルチャースクールというもので、楽器店とは直接係わっていません。

教室主はピアノの先生だったのですが、なかなかのやり手で、競争相手のない田舎に立派なピアノ教室をオープンさせたのでした。

初めは自分で教えていましたが、そこを若い先生(友人)に任せて、自分は教室主となったのです。

友人の条件は1日いくらということで、交通費込みでした。

当時あまり仕事のなかった友人は喜んで引き受けました。

友人は車の運転ができなかったので、最寄りの駅からはバスです。

田舎なので駅までの最終バスは18時45分です。

幼稚園や学校から帰ってくる14時半頃からレッスンを始めて、約4時間教えるという感じでした。

一人30分のレッスンと聞いていたので、友人は生徒は8人であると思い込んでいました。

しかし実際には生徒は12人もいたのです!

教室主の先生は「休む子供もいるし大丈夫。」と全く悪びれる様子もありません。

そして「最終バスで帰ってもらって良いけれど、教室には生徒各自30分は留めて置くように。」と言われたそうです。

帰りをタクシーにするとタクシー代でお給料が飛んでしまうので、最終バスに乗るということは譲れませんでした。

4時間で12人レッスンするには1人約15分~20分しかピアノを触れません。

友人は罪悪感で一杯になりましたが、すぐにやめるのはもっと忍びなくて、罪のない生徒達を一生懸命教えていました。

一日のレッスンが始まると友人は4時間しゃべりっぱなし。

ぞくぞくと集まってくる子供達に、音楽の問題をやらせたり、騒ぐ子らに注意したりとヘトヘトになったそうです。

ピアノ教室のお月謝はそこそこ高かったのですが、田舎に住んでいる親御さん達は教室のピアノが白いグランドピアノだということだけで騙されたのか、相場や現状を何も知らないようでした。

しかし数ヵ月後、また一人入会するからと言われて、友人はとうとうブチギレました!

自分がこんなにがんばっているのに、お給料は交通費込みの一日いくら。

しかし何もしない教室主の先生には、自分の数倍のお金が入るのです。

今もその教室は続いているかどうかわかりませんが、時間と人数が合っていないカルチャースクールや個人教室は結構あるようです。

親御さんは教室での子供達の様子を時々チェックされたほうが良いかと思います。

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Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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