LINEレッスンを受ける回数とタイミングについて~普段のピアノレッスンで行き詰ったとき
このような方がLINEレッスンを受けられています。(多い順)
1. ピアノ発表会に向けてのセカンドオピニオン
2. ピアノコンクールに向けてのセカンドオピニオン
3. 独学の方の譜読みチェック、ペダルのタイミングなど
4. 普段のピアノレッスンで行き詰ったとき
今回で最後になりますが、普段のピアノレッスンの補助をさせていただくLINEレッスンについて、お話させていただきます。
不合格になる理由
ちゃんとピアノの練習をしているつもりでも、普段のレッスンでなかなか合格にならないときはありませんか?
指導者の立場から言わせていただくと、次のような場合には合格をあげられません。
「ずーっと同じ間違いをしていて、直す気配がない」
楽譜にしるしを付けたり、色鉛筆を使ったり、日付を書き込んだりと、あの手この手で注意を促しますが、それらがすべて透明になったかのように前週と同じ弾き方なのです。
間違いに気づかず思い込みがずっと続く
特に直らないのはリズム間違いと指づかい間違いです。
音の読み間違いに比べると、リズムと指づかいの間違いはなかなかは直らないので、最初が肝心です。
リズム間違い
各音符、休符の長さをきちんと頭で理解していないのが原因です。
耳で覚えただけでは、楽譜からは一生身につかないと言えるでしょう。
3拍子の曲をなぜか4拍子で弾いているのに気づかない人もいます。
自分で弾いていて違和感無しということは問題ありです。
指づかい間違い
指づかいがめちゃくちゃなのは、音さえ合っていればとりあえずOKと自分で判断してしまっているからです。
しかし、それではいつまで経っても初級どまりですね。
次の音までは考えられても、2つ先3つ先の音のことを全く考えていないということだからです。
指づかいを守らないと、粒が揃わなかったりフレーズが途切れたりして、よい音で弾けなくなります。
そうなっても違和感無しということが問題ありです。
「指づかいは音とセット」で、はじめからきちんとしていた方が後々楽ちんなので守りましょう。
曲のレベルが上ると、指づかいが書いていないこともあります。
こういうときはこのパターンというように、指づかいをインプットするのが上達の秘訣です。
先生との相性は?
指導者からすると、レッスンで何回も弾いてようやくできるようになったのに、1週間経つとまた逆戻りというパターンが続くと、直してこない理由を考えこんでしまうことがあります。
ピアノが嫌いでいやいや続けているのかな?とか、私のことが嫌いで反抗しているのかな?とか…。
先生から匙を投げられた生徒さんが、LINEレッスンで動画を送って来られることもあります。
しかし、生徒さんはピアノが嫌いなわけでも先生が嫌いなわけでもありませんでした。
何が間違いで、どのように弾くのが正解かを、覚えていられなかっただけなのでした。
このようなケースは、楽譜をあまり読まずに、耳から音を覚えてしまう生徒さんに多いです。
なので、レッスンから家に帰って楽譜を見直してもチンプンカンプンなのです。
保護者の方もピアノの経験がないとフォローできないし、結局悪循環が続くことになってしまいます。
ピアノの先生との時間が針のムシロのようになるでしょう。
LINEレッスンでは、耳からではなく頭で理解できるようにすることが第一の目的です。
文字で説明するので、何回も読み返せるし、親子で共有できますね。
まずLINEレッスンで、先生との信頼関係を取り戻してください。
LINEレッスンを受ける回数とタイミング
ピアノの先生のレッスンに付いていけそうにない場合は、なるべく早くLINEレッスンを受けることをおすすめします。
基礎的なことが身に付かずに曲がどんどんむずかしくなっていったり、弾きたいと思って選んだ曲がレベルに合っていなかったり、理解力が足りなかったり、色々な理由があります。
もしかしたら、先生の説明不足もあるかもしれません。
1回で解決できるとよいのですが、とりあえず先生の注意していることが理解できるようにフォローアップしていきます。
レッスンで使っている楽譜の写メも送っていただいているので、先生が求めていることもしっかりお伝えできると思います。
LINEレッスンを受ける回数とタイミングについて、ピアノ発表会やコンクールに向けてのセカンドオピニオン、独学の方へのサポート、普段のピアノレッスンで行き詰ったときのフォロー、の3つに分けてお話させていただきました。
文字だけのレッスンには不安もあると思いますが、文字でお伝えできる良さもたくさんあります。
上手に利用して、豊かなピアノライフをお送りください!

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。