ピアニスト・ピアノ講師にとって大切な音楽歴について
ピアノコンクールはますます多種多様化しています。
敷居が低いものも多く、「人前で弾くのに慣れておく」くらいの感覚で受ける方も多いです。
音高や音大を受験する生徒さんにとっては大切な行事とも言えるでしょう。
そして音大生、音大大学院生にとっては、度胸試しの他に音楽歴を作るという目的もあります。
音楽歴とは?
演奏会のチラシやプログラムなどに出演者の簡単なプロフィールが載っていますが、要するにそれです。
実際にはもっとたくさんの情報があると思いますが、一部だけを載せています。
音楽系の仕事につきたいときなどは、履歴書に書かなければなりません。
また、大きなコンクールやオーディションを受けるときに必要な場合もあります。
学校名
大学名、大学院名、学科名などです。(音楽系の)
一定期間受講して、感銘を受けたセミナーや講習会などを書き加えてもよいでしょう。
師事してきた先生
音大、音大大学院でどの先生の門下であったか、または受験時に回数を重ねてみていただいた先生のことです。
つまり、自分の音楽の土台を作ってくださった先生ですが、幼少時代までさかのぼる必要はありません。
1回限りの公開レッスンなども、あまり意味がありません。
短期留学やマスタークラスで一定期間指導を受けた先生のお名前も書いてもよいでしょう。
師事してきた先生方のお名前を見る人が見れば、この人はこういう風に勉強してきたということがわかります。
コンクール受賞歴
「〇〇コンクールを受けました」だけでは残念ながらあまり意味がなく、書けません。
少なくとも入選。
できればナンバー賞、金銀銅賞、特別賞などの上位賞が望ましいです。
演奏歴
例えば「20××年 〇〇コンサートに出演」などです。
曲名まではいりません。
学内の選抜コンサートでもよいでしょう。
ピアノコンクールで入賞するために
音大生ならば試験や演奏会の予行演習として受ける方も多いです。
やはりコンクールを受けるからにはよい成績を残したいものです。
その前にどのコンクールを受けるべきか悩みますね。
受験料集めが目的のコンクール屋さんも無きにしもあらずなので、師事しているピアノの先生とよくご相談の上決めましょう。
自由曲を決める場合、コンクールのホームページから審査結果のページを見てみましょう。
歴代の入賞者がどのような曲を弾いたかがわかります。
そこからそのコンクールの傾向もわかります。
ピアノレパートリー
音楽歴で求められる場合もあるので、一応作っておきましょう。
要するに自分が今までに指導を受けて、形になった曲たちのことです。
作曲家別にまとめてみると、新しい発見もあります。
例えば意外とモーツァルトを弾いていなかったとか、時代の好みが近代に偏っているなどです。
これからの選曲にも大いに役立ちます。
まとめ
音楽歴に書くことは、学校名、師事してきた先生の名前、コンクール受賞歴、演奏歴などです。
受賞歴を載せるためにピアノコンクールもがんばりましょう。
自分のピアノレパートリーも把握しておいたほうがよいです。
ピアノコンクール早わかりまとめも参考にしてください♪

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。