Top >  ブログ  >  審査員と教え子たち、その結果を考察しました~第18回ショパン国際ピアノコンクール

審査員と教え子たち、その結果を考察しました~第18回ショパン国際ピアノコンクール

2021.11.10

第18回ショパン国際ピアノコンクール採点表で、採点の他もう一つわかったことがあります。

コンテスタントがどの審査員生徒かということです。

例えば反田恭平さんはポーランド大学でピオトル・パレチニの指導を受けており、優勝したブルース・シャオユー・リウダン・タイソンの生徒です。

審査員と教え子たちを調べてその結果を考察しました。

また、自分の師匠が審査員の場合の有利な点不利な点についても考えてみました。

早速見ていきましょう。

まず、生徒であるかどうかという定義は、審査のルールという項目の中に詳しく書かれています。

現在、審査員の生徒で定期的な個人レッスンを1年以上行っていた人、または審査員の学校の正規の生徒である人、または審査員と密接なプライベートな関係にある人とあります。

マスタークラス(短期留学)の生徒は含まれません。

審査員は生徒の審査はできないことになっています。

採点表

こちらからご覧ください。

scores for Stage I(1次予選採点表)

scores for Stage II(2次予選採点表)

scores for Stage III(3次予選採点表)

第18回ショパン国際ピアノコンクール採点表

「s」は師弟関係により得点がなかったことを意味します。

Dmitri Alexeev(ドミトリー・アレクセーエフ)ロシア

Yuanfan Yang(ユアンファン・ヤン)イギリス
1次予選進出

Boao Zhang(ボアオ・チャン)中国
1次予選進出

Xiaoxuan Li(シャィオ シュェン・リ)中国
1次予選進出

Michelle Candotti(ミッシェル・キャンドッティ)イタリア
3次予選進出

Dmitri Alexeevは英国王立音楽大学の教授です。

Thai Son Dang(ダン・タイソン)ベトナム

Zitong Wang(ジトン・ワン)中国
1次予選進出

Kai-Min Chang(カイミン・チャン)台湾
1次予選進出

Junhui Chen(ジュンホイ・チェン)中国
1次予選進出

Xiaoxuan Li(シャィオ シュェン・リ)中国
1次予選進出

Viet Trung Nguyen(ヴィエト・チュン・グエン)ベトナム/ポーランド
Katarzyna Popowa-Zydronにも師事。
2次予選進出

Yutong Sun(ユートン・サン)中国
2次予選進出

J J Jun Li Bui(ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ)カナダ
1次予選、2次予選で審査員全員のYESを獲得。
ファイナル進出・第6位

Bruce (Xiaoyu) Liu(ブルース・シャオユー・リウ)カナダ
1次予選、2次予選、3次予選で審査員全員のYESを獲得。
ファイナル進出・優勝

Thai Son Dangは現在カナダのモントリオール在住で、オパーリン音楽院(アメリカ)やモントリオール大学(カナダ)で教鞭を執っています。

アジア系の生徒さんが多いですね。

「審査員の学校の正規の生徒である人」という項目もあるので、直接指導されているかどうかは不明ですが、大人数の生徒さんがいることは確かです。

前大会も3人がファイナルに進出しました。

膨大な曲をどのようにレッスンされていたのでしょうか?

ブルース・シャオユー・リウはダン・タイソンのレッスンはとても楽しいとおっしゃっています。

レッスン風景をのぞいてみたいですね。

Kevin Kenner(ケヴィン・ケナー)アメリカ

Jiana Peng(ジョアナ・ペン)中国
1次予選進出

Kevin Kennerは英国王立音楽大学教授を経て、2015年よりマイアミ大学フロスト音楽校の教授をされています。

第17回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、チョ・ソンジンを見事優勝に導きました。

Piotr Paleczny(ピオトル・パレチニ)ポーランド

Aleksandra Świgut(アレクサンドラ・シュウィグット)ポーランド
Wojciech Switalaにも師事
1次予選進出

Rikono Takeda竹田理琴乃)日本
1次予選進出

Xuehong Chen(シュエホン・チェン)中国
2次予選進出

Yasuko Furum古海行子)日本
3次予選進出

Hyuk Lee(ヒョク・リー)韓国
ファイナル進出

Kyohei Sorita反田恭平)日本
ファイナル進出・第2位

Piotr Palecznyはワルシャワのショパン大学の教授です。

反田さんは有名ですが、日本人の生徒さんが結構いらっしゃいます。

Ewa Poblocka(エヴァ・ポブウォツカ)~ポーランド

Marcin Wieczorek(マルシン・ヴィエゾレック)ポーランド
1次予選進出

Kamil Pacholec(カミル・パチョレック)ポーランド
ファイナル進出

Ewa Poblockaはビドゴシュツ音楽アカデミーの教授です。

Katarzyna Popowa-Zydron(エカティリーナ・ポポヴァ・ズィドロン)~ポーランド

Viet Trung Nguyen(ヴィエト・チュン・グエン)ベトナム/ポーランド
Thai Son Dangにも師事
2次予選進出

Adam Kałduński(アダム・カルドゥンスキー)ポーランド
2次予選進出

Zi Xu(ヅ・シェウ)中国
2次予選進出

Szymon Nehring(シモン・ネーリング)ポーランド
1次予選で審査員全員のYESを獲得
3次予選進出

Jakub Kuszlik(ヤクブ・クシュリク)ポーランド
1次予選で審査員全員のYESを獲得
ファイナル進出・第4位・マズルカ演奏最優秀賞

Katarzyna Popowa-Zydron今大会の審査委員長を務めています。

第15回ショパン国際ピアノコンクール優勝者ラファウ・ブレハッチの先生としても有名です。

グダニスク音楽アカデミー、ビドゴシュツ音楽アカデミーの教授です。

Wojciech Switala(ヴォイチェフ・シュヴィタワ)~ポーランド

Aleksandra Świgut(アレクサンドラ・シュウィグット)ポーランド
Piotr Palecznyにも師事
1次予選進出

Kamil Pacholec(カミル・パチョレック)ポーランド
3次予選進出

Andrzej Wiercińsk(アンドレイ・ヴィエルシンスク)ポーランド
3次予選進出

Wojciech Switalaはカロル・シマノフスキ音楽院の教授です。

審査員が師匠の場合の有利な点、不利な点

ショパンコンクールの審査員は、ショパンコンクールで優秀な成績を残された方が多いです。

ショパンコンクールの雰囲気を伝えられるということが最大の利点ではないかと思います。

はじめてのホールで演奏する場合において、舞台裏の様子や音響などについてのアドバイスは、コンテスタントにとってはありがたいですね。

また、選曲についてのアドバイスも大きいでしょう。

不利な点は自分の生徒の審査はできないということです。

いずれにしてもショパンコンクールの審査員は、世界トップクラスのすぐれた演奏家や指導者で、自分の音楽性に妥協を許しません。

そしてその感性や演奏も多岐に渡っています。

あえて違うタイプの審査員を選考して、色々な意見を出し合ってもらっているのだと思います。

過去には政治的な忖度があったと言われていますが、結局真偽のほどはわかりません。

反田恭平さんが、審査員の先生方のように自分もこれから研さんを積み、いつかは審査員としてあの席に座れるようにがんばりたいとおっしゃっていました。

反田さんならできると思います!

まとめ

第18回ショパン国際ピアノコンクール採点表で、コンテスタントがどの審査員生徒かということがわかりました。

審査員と教え子たちを調べてその結果を考察しました。

審査員が師匠の場合の有利な点はショパンコンクールの雰囲気を伝えられるということや選曲、不利な点は自分の生徒の審査はできないということです。

こちらの関連記事もご覧ください。
審査員について【反田恭平さんの師匠も♪】~第18回ショパンコンクール大解剖③

ショパン国際ピアノコンクールに関連する他の記事はこちらからどうぞ。

 
LINEレッスンの画面イメージ

PianeysのピアノLINEレッスン

LINEで動画を送るだけ!
あなたの演奏を徹底分析!

 
Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

  • Twitter
  • Facebook
  • YouTube
PianeysのピアノLINEレッスン
  • Twitter

    日々のブログに加えて、発表会で弾くのにおすすめの曲やその練習方法などをツイートしています。フォローをよろしくお願いします。

    Twitterへ

  • YouTube

    YouTubeに演奏動画をアップしています。チャンネル登録をよろしくお願いします♪

    YouTubeへ

PianeysのピアノLINEレッスン