時短で必ず上達するピアノ練習法
毎日すごく時間をかけて練習しているのに、上手に弾けないとお嘆きの方。
ピアノの上達は練習にかける時間ばかりではありません。
世の中は時短ブームです。
ピアノも時短で上手になりましょう!
忙しい中ピアノを続けているだけでも素晴らしいと思いますが、やはり先週と変わり映えしないというのはもったいないですね。
以下の4点を確認して、練習に取り入れてみてくださいね。
通し練習はやめる
まず、1曲を最初から最後まで通すばかりの練習はやめましょう。
これは時間の無駄以外の何物でもありません。
特に初心者、初級の方。
曲の構成は「A-A’-B-A’」の曲が多いと思います。
AとA’は4小節目だけ違うなどのパターンです。
「A-A’-B-A’」の曲を練習して来られる生徒さんは、Bが上手に弾けないために不合格になるケースが非常に多いです。
というのも、BはAよりもちょっと難しい場合がほとんどだからです。
AよりもBをたくさん練習しないといけないというのは、歴然としています。
それを通し練習ばかりしていると、Aを3回練習しているのに対してBが1回だけということになります。
ますますBの不出来が目立ってしまいますね。
「B」をしっかり練習してから、「A’-B」、「A-A’-B」と慣れていき、「A-A’-B-A’」で仕上げます。
「1日〇回弾きましょう」という目標は、ノーミスで弾けるようになってからにしておいてください。
部分練習は最小にする
同じところで間違えたり、弾き直したりしていませんか?
最初から最後までの通し練習をしていると、そこを見過ごしてしまいがちです。
「終わりよければすべてよし」で、弾き終わるとなんとなく弾けたような気持ちになってしまうのです。
間違えるということは、単に指がもつれているのではなく、頭で音を理解していないから起こることの方が多いです。
間違えたらすぐにストップしてください。
そして、なぜ間違えるのかを見極めるために、その小節、あるいはその小節付近を弾いてみます。
もしかすると、指使いのミスかもしれないし、単に次の音がしっかり頭に入っていないだけかもしれません。
ここで言いたいことは、部分練習の「部分」は最小にすることです。
弾けないところの前後は、最初は必要ありません。
前の小節から弾いても結局そこで止まり、結局前の小節ばかり弾くことになってしまうからです。
例えばその小節の2拍目と3拍目だけに問題があるのがわかれば、そこだけに絞って練習しましょう。
タイマー活用~3分間でも練習できる
3分間あれば苦手な2小節練習は10回以上はできます。
うちのピアノ教室でも時々やりますが、3分のタイマーをかけて私は隣の部屋に移動したりします。
この3分間練習は「絶対3分で上手にならなければならない」「先生が隣の部屋で聞いている」というプレッシャーもあり、見違えるようになります。
出かける前に支度がはやくできた、好きなテレビ番組の前に少し時間がある、などというときに実践してみてください。
もちろん、5分間、10分間なら、さらに良い練習ができるでしょう。
レッスンで直されたところを見直す
おそらくピアノの先生は、レッスン中の言葉の注意だけではなく、楽譜にしるしを付けたり注意を書き込んだりしてくださっていると思います。
どこを注意されたかをしっかり思い出すことが、最大の時短になります。
私の場合、毎週レッスンに通っていた頃は、帰りの電車の中で先生の注意を思い出し、できる限り楽譜に書き込むようにしていました。
レッスン後は疲労困憊していて、すぐにピアノに向かうことはあまりできませんでしたが、注意を頭に入れることはその日のうちにやりました。
言ってみればそれもお月謝分のことです。
しかし、なぜか次週もまったく直っていない生徒さんもいらっしゃいます。
もしかすると、レッスンに行ってからしばらくは楽譜を開く余裕がなく、レッスン時の注意が薄れてしまったのかもしれません。
先生の注意書きは、まさに部分練習のポイントなので、上記の最小部分練習やタイマー練習を活用してみてくださいね。
まとめ
大幅に練習時間が短縮でき、その上グンと上達もする方法をお伝えしました。
まず、だいたいノーミスで弾けるようになるまで、通し練習はやめましょう。
そして部分練習はできるだけ最小にすることです。
部分練習はタイマーも活用しましょう。
レッスンで直されたところが部分練習のポイントなので、しっかり見直すことが最大の時短です。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。