速い曲を弾きたい
速い曲をカッコよく弾けるとすてきですね!
しかし、その演奏をよく聞いてみてください。
本当に速く弾けているのでしょうか?
自分では速く弾けているつもりでも、実は鍵盤の上を滑っているだけということがあります。
その時は音にバラツキがあり、一つ一つの音が強かったり弱かったり、長かったり短かったりしています。
自分の耳はごまかせても、他人の耳はごまかせません。
本当に弾けているかどうか確かめるために、スタッカートで弾いてみましょう。
スタッカートは一音ずつ短く切って弾く奏法ですが、鍵盤の真上からタッチしないと上手く弾けません。
つまり、滑って弾いているところは、スタッカートで弾けないということです。
速い曲を弾くためには、やはり地道な基礎トレーニングが必要です。
トレーニングの成果が一番わかるのは、やはりハノンではないでしょうか。
はじめはメトロノームが60でもやっとだったのに、80、100…というように、時間と共に必ず成長していきます。
1番から20番までをとりあえず76くらいに目標を定めて弾き終わり、二回目は92、三回目は108くらいまで上げて繰り返し練習します。
気が付くと16分音符のかたまりが難なく弾けるようになっているでしょう。
こういうコツコツとした基礎トレーニングを省略してしまうと、いきなり大変で苦しい練習になってしまい、最悪の場合は曲変更もあり得ます。
速い曲が弾きたい人はハノンなどの教材を使って、無理のない手の形で弾くトレーニングを始めましょう。

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。