先日、体験レッスン&面接をさせていただきました。
まず、今までに弾いた曲を聞いてみてびっくり!
有名な難曲オンパレードでした。
合格になったばかりだという曲を聴かせてもらうと、指はペタペタで音の強弱はなく、リズムの取り方も妙でした。
実はまだ今のピアノの先生を完全にやめていなくて、1月にある発表会に出るかどうか迷っているとのことでした。
予定曲はリストの『愛の夢』
これも少し弾いてもらいましたが、もし私が指導するとしたら1月にはとても間に合いそうにない状態でした。
厳しい言い方ですが、前の曲をあの程度で合格にするのならば、発表会のレベルが想像できます。
エチュードはまだ30番ツェルニーの中程なのに、こんなに背伸びをする必要があるのかと疑問に思いました。
確かに憧れの曲を弾きたい気持ち、弾かせてあげたい気持ちはわかります。
でも実力からかけ離れた曲を弾くのは、本人のためにならないと思います。
いくら趣味とはいえ、メロディラインがそれらしく聞こえ、なんとか最後までたどり着いただけ、というのはもったいないです。
本当の音楽の楽しさはその先にあります。
前途多難かもしれませんが、ピアノの楽譜に込められた 楽しさを教えてあげたいと思います。
…と思っていたら、どうしても日時のすり合わせが難しく、お断りすることになってしまいました。
残念ですが、素敵なピアノライフを送ってほしいと願っています。