年齢制限~第18回ショパンコンクール大解剖①
ショパン国際ピアノコンクール、略してショパンコンクール、さらに略してショパコン。
5年に1度、ショパンの故郷のポーランドで開催される、世界三大ピアノコンクールのうちの1つです。
これは誰でも受けられるコンクールではありません。
では、ザクッと説明していきましょう。
まずは年齢から。
反田さん、角野(かてぃん)さんは現在何歳でしょうか?
次回も挑戦できるのでしょうか?
最後の方に簡潔にまとめたPianeysの動画もあります♪
第18回コンクールの参加資格は、1990年から2004年生まれの方となっています。
年齢の他には特に制限はありません。
今回はコロナで1年延びたので、2020年時に16歳以上30歳以下ということですね。
本来は皆さんマイナス1歳だったわけです。
では今回の参加者の年齢を見ていきましょう。(2021年7月23日現在)
反田恭平さん 1994年9月1日 26歳
角野隼斗(かてぃん)さん 1995年7月14日 26歳
小林愛実さん 1995年9月23日 25歳
牛田智大さん 1999年10月16日 21歳
反田恭平さんの1学年下に角野隼斗(かてぃん) さん、小林愛実さんがいらっしゃいます。
その4歳下が牛田智大さんです。
小学生のときに戻って考えると、6年生の反田君、5年生の角野君、小林さん、1年生の牛田君ということです。
そう考えると牛田智大さんが同じ土俵に立つというのは、ものすごいことですね!
ちなみに小林愛実さんは19歳で前回2015年の第17回大会にも出場され、10人のファイナリストに残りました。
次回第19回大会は2020年から5年後の2025年になる予定ですが、1995年から2009年生まれの方ということになり、残念ながら反田さんは年齢オーバーで参加資格がなくなります。
次々回第20回大会は2000年から2014年生まれの方となるので、牛田智大さんもぎりぎりアウト。
つまり、反田さん以外の3人の方も年齢制限により次回がラストということになります。
今回、忙しすぎて気が付いたら申込期間が終わっていた、とおっしゃる藤田真央さん(2019年チャイコフスキー国際コンクール第2位)は1998年11月28日生まれで牛田さんの1学年上なので、やはり挑戦するには次回しかありません。
辻井伸行さん(2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝)のお誕生日は1988年9月13日なので現在32歳ですが、第15回2005年に17歳で出場されています。
カーテンコールが4回も起きるほどの素晴らしい演奏でしたが、2次予選を通過できず、ファイナリストに選ばれませんでした。
この演奏と結果をインターネットで見ていた世界中の方から抗議が起こり、後に異例の「ポーランド批評家賞」が贈られるという出来事がありました。
その後、ショパン国際ピアノコンクールに再挑戦する前にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで世界が認めるピアニストになられ、胸のつかえが取れましたね。
ちなみに、優勝者の最年少は第14回大会のユンディ・リさんで18歳です。
木村拓哉さん似の整った顔立ちから、当時「ピアノ界のキムタク」と騒がれ、ブームが起こりました。
現在はショパン国際ピアノコンクールの審査員も務められています。
【ショパンコンクール】年齢制限、知っていますか?反田恭平さんや角野隼斗さんの参加資格をチェック!
簡潔に動画でご説明しています。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。