2023年 チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門~日本人出場者情報
ピアノ部門25名のコンテスタントのうち、日本人はマルセル田所さん、黒岩航紀さんの2名と発表されました。
お二人のプロフィール、出場日時、弾かれる曲すべてをまとめました。
マルセル田所さん
プロフィール
今年30歳の1993年福岡県生まれですが、すぐに愛知県に移動して高校まで過ごされたとのことです。
お父さんが日本人、お母さんがフランス人です。
名古屋市菊里高校音楽科卒業後、パリ国立高等音楽院、パリ エコールノルマル音楽院へ留学されました。
2022年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでセミファイナリストとなり、ジョン・ジョルダーノ審査員長賞を受賞して注目を集めたのは記憶に新しいです。
フランスと日本で頻繁にリサイタルをされていらっしゃいます。
出場日時
2023年6月20日火曜日 19時50分 (モスクワ時間)
日本時間はモスクワより6時間早いということなので、6月21日水曜日深夜1時50分頃からです。
プログラム
▶一次審査
J.S.バッハ 第2巻 前奏曲とフーガ 第6番 BWV 875 ニ短調
ベートーヴェン ソナタ 第16番 Op.31-1 ト長調
ショパン エチュード Op.10-2 イ短調
リスト 超絶技巧練習曲 第5番 「鬼火」
ラフマニノフ エチュード 音の絵 第7番 Op.33-7 変ホ長調
チャイコフスキー 18 の小品より 第4番 「幻想的なダンス」第10番 「幻想曲スケルツォ」 Op.72
▶二次審査
スヴェトラーノフ 12 の前奏曲より 第1番 「モデラート」第9番「ヴェスニャンキ」
スクリャービン 3つの練習曲 Op.65
ラフマニノフ コレッリの主題による変奏曲 Op.42
チャイコフスキー ソナタ 嬰ハ短調 Op.posth.
シャルル・トレネ ワイセンベルク編曲 『6つの歌』より「パリの4月」
▶三次審査(本選)
モーツァルト ピアノ協奏曲 第27番 KV 595 変ロ長調
チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 Op.23 変ロ短調
黒岩航紀さん
プロフィール
1992年神奈川県生まれで今年31歳です。
東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業し、同大学大学院音楽研究科修士課程修了後、リスト・フェレンツ音楽院(ブダペスト)へ留学されました。
日本で最も権威があるとされている日本音楽コンクールでは、2015年の第84回大会で第1位に輝きました。
ちなみに2019年第88回は亀井聖矢さんが、2012年第81回は反田恭平さん、務川慧悟さんがそれぞれ第1位です。
ソロリサイタルをはじめ、世界各国のオーケストラと共演されています。
出場日時
2023年6月22日木曜日 15時30分 (モスクワ時間)
日本時間はモスクワより6時間早いということなので、6月22日木曜日21時30分頃からです。
プログラム
▶一次審査
J.S.バッハ 第2巻 前奏曲とフーガ 第23番 BWV 892 ロ長調
ハイドン ソナタ 第47番 Hob.XVI:32 ロ短調
チャイコフスキー ドゥムカ Op.59
『四季』より「11月(トロイカ)」 Op.37-bis ホ長調
ショパン エチュード Op.25-5 ホ短調
リスト パガニーニ エチュード 第3番 「ラ・カンパネラ」
ラフマニノフ エチュード 音の絵 第9番 Op.39-9 ニ長調
▶二次審査
チャイコフスキー ミハイル・プレトニョフ編曲 「くるみ割り人形」より組曲
スクリャービン 幻想曲 Op.28 ロ短調
バラキレフ ノクターン 第3番 ニ短調
ラフマニノフ ソナタ 第2番 Op.36 変ロ短調
▶三次審査(本選)
チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 Op.23 変ロ短調
ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番 Op.30 ニ短調
まとめ
マルセル田所さん、黒岩航紀さんについて、お二人の経歴、出場日、一次審査から本選まで弾かれる曲すべてをまとめました。
マルセル田所さんの二次審査では、課題には載っていないシャルル・トレネ=ワイセンベルクの作品が挙がっています。
どのようなアレンジか楽しみです。
また、黒岩航紀さんの本選のピアノ協奏曲は2019年の当コンクールで第2位に輝いた藤田真央さんと同じ選曲です。
詳しくはこちらをご覧ください。
2023年 チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門~課題曲
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。