ピアノ発表会の裏側・ピアノ発表会を時短で行う利点と工夫(Part 4)
ピアノ発表会を時短で行うのはあくまでも「生徒さんファースト」です。
その工夫について、今までのお話は以下の通りです。
①選曲
②曲の時間を計ることを練習に取り入れる
③弾く以外のシミュレーション
④舞台リハーサル
今回は最後の2つについてお話させていただきます。
⑤本番の休憩時間
⑥出演者・保護者のご協力
本番の休憩時間
プログラムに休憩時間を10分、15分と明記しなくてもよいというのが、私の経験からの結論です。
時間が押している場合、第1部と第2部の間にのんびり10分も休めないかもしれません。
たとえ5分でも休憩がある方がよいと思いますが、本番の進行を見てその場で休憩時間を決めるのが良いでしょう。
アナウンスで「次の部は〇時〇分からはじめさせていただきます。」と時刻をしっかりお伝えするのがよいですね。
演奏と演奏の間にお手洗いに行くほうが、休憩時間に集中しないというメリットもあります。
ただし、演奏途中で客席を移動しないことは徹底しなければなりません。
自分の出番の準備やお手洗いなどは、客席から出るときも入るときも演奏中はNGなので、余裕を見て行動しましょう。
出演者・保護者のご協力
記念品や記念のお花を配るのは、皆さん進んでやってくださるので助かります。
保護者の方々にもいろいろご協力いただいております。
舞台裏へ時間通りに送り出すことや、マナー良く子供と一緒に聞いてくださるのは、普段なかなかできない経験なので、子供たちも何かを感じ取ることと思います。
大昔になりますが、楽器店のピアノ教室で講師をしていた頃、発表会は騒然としていて私が習っていた頃とはずいぶん変わってしまったとがっかりしたことがありました。
演奏中に出番のない子供たちが歩き回る、しゃべる、遠慮なく物音を立てる…。
親も参観日感覚で、我が子に干渉していません。
そのせいで演奏者の集中力が削がれ、暗譜が飛んでしまうことがありました。
弾き直しても同じところで止まり、結局ピアノ講師出動することになります。
つまり、観客のマナーが良ければ防げたかもしれないミスが発生するのです。
一般的に観客のマナーの悪さは他のお客様の迷惑になると思われがちですが、何より迷惑なのは演奏者本人であるということを忘れてはいけません。
また、それを突き詰めると、一番の時短は演奏者の暗譜練習ということになるのかもしれませんね。
まとめ
ピアノ発表会は『生徒さんファースト』であるべきなので、なるべく時短で行いましょう。
時短にすると、演奏者や保護者の方の疲労が少なくなるし、発表会費も安くなる可能性があります。
時短の工夫は以下の通りです。
①選曲
②曲の時間を計ることを練習に取り入れる
③弾く以外のシミュレーション
④舞台リハーサル
⑤本番の休憩時間
⑥出演者・保護者のご協力
今回は最後の2つについてお話させていただきました。
参考になればうれしいです。
今までの解説はこちらです。
ピアノ発表会の裏側・ピアノ発表会を時短で行う利点と工夫(Part 1)

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。