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ピアノ演奏で音の流れをつくるとは?

2023.02.23

一般的に「流れる」ということはどういうことでしょうか?

例えば水は、高いところから低いところへ向かいます。

音楽が流れるのも同じ。

どこかに向かって進み、どこかで落ち着きます。

音楽で流れを作る時は、まず小節線に気を取られないで、どういうまとまりになっているかというところを把握するところから始めます。

『カエルの歌』を例にとりましょう。

4分の4拍子の曲で、「ドレミファ|ミレドー」までが小さなまとまりですね。

4拍子だからといって、第1拍目にアクセントをつけて弾いたり、また全部同じ強さ・長さの音で弾くと、とても子供っぽい単調な曲になってしまいます。

1小節ずつブツギレに聞こえるのは、こういうことなのです。

この旋律では「ファ」の音が山のてっぺんになっていますが、それと同時に「ミ」も拍の頭で重要です。

ということは、「ファ」と「ミ」に向かって、流れていけばよいのです。

特に楽譜に強弱記号が書かれていなくても、人にわからない程度のクレッシェンドをします。

音が上昇するからといってクレッシェンドをやりすぎると、くどくなり、今度はフレーズが小さくまとまりすぎてしまいます。

ちょうど「ファ」と「ミ」に向かって空気を送り込むイメージ。

それと共に上に向かう時に、メトロノームの目盛りでは変わらない程度に少し速くする気持ちが大切です。

つまり緊張感を持つということです。

逆に下降形の時は緊張を緩和します。

音階やアルペジオの練習が重要なのは、これらを学び自然に弾けるようにするという意味もあります。

緊張と緩和の感覚を身につけることによって、音は流れるようになります。

また、フレーズの終わりの指の離し方を少し意識することによって、曲のセンスがアップします。

特にゆっくりの曲の場合、指を鍵盤から離すときに、バチッと切らないで、指先から爪に向かって離していくと綺麗に聞こえます。

力も良い具合に抜けますね。

楽譜は言わば記号の集まりみたいなものなので、そこから楽譜に書いていないものを読み取って、上記のような工夫や技を使うと、音楽はいきいきとしてきます。

ピアノを先生に習うということは、そういう楽譜に書いていないことのアドバイスを受けるということでしょうね。

独学ではどうしても限界があるし、自分だけではその先が見えないと思います。

私も本番前、ぶち当たる壁が見つからなくなったときに、レッスンを受けています。

 
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Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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