注意!子供が座るピアノ椅子
ピアノ椅子は実はとても大切なのです。
低すぎたり高すぎたりすると、からだに影響が出てとても疲れます。
勉強するときの椅子と同様に、ピアノの椅子も正しく選んで正しく使いましょう。
ピアノ椅子の種類
ピアノの椅子は大きく分けると3種類あります。
あなたの家の椅子はどのタイプですか?
1. 高さの調節ができない椅子
2. 背もたれがあり、高さが段階的に調節できる椅子(トムソン椅子)
3. 背もたれが無いベンチタイプで、サイドについているダイヤルを回すと高さが無段階で調節できる椅子
ピアノを弾くときは2番か3番の椅子がオススメです。
1番の場合は固めのクッションを敷いて座るなど、高さを調節しましょう。
ピアノを弾くときの椅子の高さ
ピアノの鍵盤と手の位置がほぼ水平になるように、肘の角度はだいたい90度くらいにします。
そして、肘が鍵盤より下がらないようにするのがポイントです。
つまり、腕の重みがストンと鍵盤に乗るようになるので、無理な力をかけなくてもピアノを弾くことができるということです。
疲れにくくなるし、将来的に腱鞘炎などのリスクも低くなります。
手首が上がったり下がったりしない、自分の楽なポイントを見つけてあげましょう。
ピアノと椅子の距離
からだの大きさ、足や腕の長さにも関係してきますが、肘が胴体より少し前にくる場所がよいです。
近すぎると反り腰になったり、肩が持ち上がったりします。
反対に遠すぎると猫背になります。
大人だったらあまり深く座らずに、右足はダンパーペダルの上、左足は少し引く感じに足を置きます。
ピアノを弾く姿勢
上半身が骨盤の上に乗るイメージを持って座ります。
胸を張るというよりは胸を開くという感じ。
姿勢がよいと脱力ができます。
また、弾きながらおしりを右や左にずらすのはよくないです。
おしりはそのままで重心を移動させます。
床に足が付いているか?
足を床につかないで演奏すると、上半身がグラグラしてしまいます。
足が床に届かないお子さんにはピアノ補助台か、その代わりになるような箱などを足元に置いて使ってください。
ピアノ補助台は高さの調節ができて、動かないようにしっかりとした作りになっているのが特長です。
少しお値段は上がりますが、補助ペダルを使ってもよいでしょう。
早い段階でペダルの曲を弾く場合もあるので、補助ペダルを購入した方がお得かもしれません。
兄弟姉妹の場合
同じピアノを何人かで練習する場合、ついつい面倒で椅子の高さを共通にしてしまいがちです。
これは絶対やめましょう。
高さの調節が難しい場合は、小さなお子さんが座るときに固めのクッションを敷くなどしてください。
低い椅子に座って練習していると、疲れるばかりではなく、間違いなく指の形が崩れます。
足台もお忘れなく。
発表会での椅子の高さ
ピアノは種類(電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノ)やメーカーによって、床から鍵盤までの高さが違います。
その差は約5cmほどあるようです。
また、家のピアノと大きく違うところは、発表会場のピアノにはピアノを固定させるインシュレーターがありません。
ということは、さらに家のピアノより1~2㎝低くなります。
ピアノ発表会では、高さの調節がしやすいトムソン椅子が使われることが多いです。
注意点は家や先生のお宅でトムソン椅子を使っていても、発表会場のピアノ椅子と同じ高さにしてはいけないということです。
リハーサルがあれば、その時に上から何番目に合わせるか確認して覚えておくとよいですね。
まとめ
ピアノの椅子は高さが調節できるものがオススメです。
ピアノを弾くときの椅子の高さは、肘が鍵盤より下がらないようにするのがポイントです。
ピアノと椅子の距離は、肘が胴体より少し前にくる場所がよいです。
ピアノを弾く姿勢は、上半身が骨盤の上に乗るイメージです。
足が届かないお子さんにはピアノ補助台か、補助ペダルなどを使いましょう。
兄弟姉妹など、同じピアノを何人かで練習する場合でも、一人ひとりに合うピアノの椅子の高さに調節してあげて下さい。
発表会では、リハーサルのときに上から何番目に合わせるか確認して覚えておくとよいですね。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。