ママの勇み足~気を付けたい家での練習
ピアノを弾く練習を始めてから順調に進んでいた生徒さん。
初見も結構早いし・・・と思っていた私が甘かった。。。
実はお母さんが家で毎回新しい曲を自ら弾いて聞かせ、生徒さんは楽譜をあまり見ないでそれを丸覚えで弾いていた、というのがわかったのです!
私は次に宿題であげる曲も、少し練習させるようにしているのですが、その先取りまでもやられていたので、気付くのが遅れました。
予習では確かに階名も読んでいました。
それもほぼ丸覚えだったとは!
このことがわかったのは、こういうことでした。
五線譜に音を書いて「これは何の音?」と聞いてみると、実に変な答えばかり。
おかしいと思って楽譜を再び取り出し、「じゃあこの音は?」と聞いてみると、やっぱりとんちんかん。
「さっきはすらすら弾けていたのにどうして?」と聞くと
「だってママが弾くとおりに弾いてるもん。」とばらしてしまいました。
本を読まないで文を聞いて覚えてたら、いつまでも字が読めないのと同じです。
このままではいつまでたっても楽譜が読めません。
第一お母さんが弾けなくなったら、そこで終わってしまいます。
確かに階名を覚えようとせずに、指使いからなんとなくドレミを弾いていると、「ド」が必ずしも「1」の指でなくなってから壁にぶつかります。
階名を覚えようとしない子供に、業を煮やしたお母さんが早まってしまったのでしょう。
曲の合格ばかりに目がいった、勇み足と言えるでしょう。
予習はとても大事ですが、根本的な所が間違っていると思います。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。