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【速報】桑原志織さんの演奏を聴いた感想〜本大会ファイナル編 | 第19回ショパン国際ピアノコンクール

2025.10.21

第19回ショパン国際ピアノコンクール 本大会ファイナル 3日目に、桑原志織さんが登場しました。

演奏を聴いた私の感想を速報でお届けします。

改めて桑原志織さんを簡単紹介

桑原志織さんは東京都出身。

2014年に日本音楽コンクール第2位・岩谷賞を受賞。

その後、

マリア・カナルス(2016)
ヴィオッティ(2017)
ブゾーニ(2019)
ルービンシュタイン(2021)

と、世界的コンクールで次々と第2位に輝き、“シルバーコレクター”と称されます。

2025年のエリザベート王妃国際音楽コンクールではファイナリストに入選。

さらに詳しい人物紹介は過去の記事をご覧くださいね。

桑原さんは、今大会へは予備予選免除で直接本大会に参加しているシード選手です。

本大会1次予選から3次予選まで、さすがの安定感で通過されました。

桑原志織さんの演奏を聴いた感想

舞台袖ではとうとう残る一人になってしまった桑原さんが、真剣な面持ちで待機していらっしゃいました。

おそらく頭の中は幻想ポロネーズに関するあれこれが渦巻いているのでしょう。

桑原さんの今日の衣装は、レオナールと思われる、黒地に美しい花柄のロングドレスです。

長袖でとても弾きやすそうな素材で、色白で品の良い桑原さんにとてもお似合いです。

女性は肩を出したドレスが多く、舞台袖はとても寒そうなので、コンクール経験の豊富な桑原さんはその辺りも考慮されていらっしゃるのでしょう。

審査員や聴衆にも、「花柄のドレスの人」というインパクトがあり、大変よかったと思います。

ここからは演奏を聴いた私の感想をお話します。

なお、大会の様子はショパン国際ピアノコンクールの公式YouTubeチャンネルで配信されます。

ぜひご覧ください。

幻想ポロネーズ Op.61

幻想ポロネーズ Op.61」は、ショパン晩年の傑作です。

表向きの華やかさより内面的なドラマに重きがおかれています。

詳しい作品解説は、こちらから過去の記事をご覧ください。

桑原さんは、奇をてらわない自然で誠実な音楽づくりで、私達の心に向けていつも暖かく深く演奏をされます。

揺るぎないテクニック

知的な音楽解釈

作品の物語性を深く掘り下げた表現

とても自信に満ち溢れていて、安心して聴かせていただきました。

ポロネーズのリズム感を保ちつつ、幻想的な部分では夢見るような歌心があります。

幻想ポロネーズが持つ複雑な音楽構造で、多彩な音色を使い分けて、作品の持つドラマティックな展開を鮮やかに描き出し、聴き応えのある演奏でした!

ピアノ協奏曲 第1番 Op.11

「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11」は、ショパン20歳頃に作曲され、ショパンの故郷ワルシャワへの告別と新たな地パリへの飛翔を象徴する作品です。

ピアノ協奏曲 第1番については、その特徴や第2番との比較を、過去の記事でより詳しく解説しています。

こちらからぜひご確認ください。

ピアノ協奏曲第1番は、最初の約4分30秒はオーケストラのみの演奏で、ピアノのパートはありません。

つまりピアノは、1次予選の課題曲である「ワルツ 第5番 Op.42」を弾けるくらいの時間を待ってからのスタートとなります。

桑原さんの演奏はとても心を揺さぶられるのですが、任せて安心という安定感があります。

第1楽章は技巧的なクライマックスに向けての構築が見事で、私達を感動へと導いてくれました。

繊細で感傷的な感情表現も素晴らしく、フレーズの終わりの処理がとても綺麗でした。

第2楽章は心に響くような叙情的なパッセージが美しく、温かみのある音色です。

柔らかく始まって湧き上がるように強めたり、すっと弱めたりする、感情表現が豊かでした。

私達の心に寄り添うような演奏は、音楽が自然に呼吸しているかのように聴かせてくれました。

第3楽章では冒頭からキレの良い音が響き、最初から最後まで細かいところもはっきりと音と感情が伝わってきました。

最後の曲なので、とにかく楽しんで生き生きと演奏されることを願いながら聴きました。

その余裕のテクニックと相まって、どんなに速くても音色が見事にコントロールされています。

コンクールの締めくくりに相応しい演奏でした!

会場からは惜しみない拍手と声援が桑原さんを包みました。

にこやかに退場されてからもしばらく拍手は鳴り続けていました。

入賞をお祈りしています!

まとめ

ショパン国際ピアノコンクール 本大会ファイナル 3日目の、桑原志織さんの演奏を聴いた私の感想をお届けしました。

桑原さんは、今年5月に開催されたエリザベートでもファイナルまで進んでおられました。

今年は大きな国際ピアノコンクールの開催が重なっている稀有な年で、特に実力のある桑原さんにとっては、精神・体力の両面で、とてつもなく大変な1年になったかと思います。

本当にお疲れさまでした。

エリザベートとショパンコンクールを通して、すばらしい演奏を何度も聴かせていただけたことに、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

そして、今後のご活躍も引き続き応援しております!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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