日本人ピアニスト3名の演奏曲&演奏スケジュール〜本大会3次予選 | 第19回ショパン国際ピアノコンクール
本大会2次予選が終了し、10/14、本日から本大会3次予選が始まります!
日本からは、桑原志織さん 進藤実優さん 牛田智大さん の3名が3次予選に進んでいます。
今回の記事では、ここまでの3名のご活躍を振り返りつつ、本大会3次予選での演奏曲と演奏日時を時系列順で確認していきます。
本大会3次予選 概要
まず簡単に3次予選の概要を確認します。

10/3からはじまった本大会の1次予選、2次予選を経て本大会3次予選の進出者が出揃いました。
3次予選は10月14日から3日間でおこなわれます。
3次予選を通過すると、いよいよファイナル。
ファイナルに進むことができるのは10名です。
3次予選の合否には、1次予選と2次予選の点数も考慮され、
1次予選の10%
2次予選20%
3次予選70%
(計100%)
で、それぞれのラウンドでの点数が合算されて決まります。
さらに、3次予選の審査結果はファイナルに大きく影響します。
ファイナルでは、
1次予選10%
2次予選20%
3次予選35%
ファイナル35%
(計100%)
で最終結果が決まるので、ファイナルにおいても3次予選での演奏は非常に重要といえます。
続いて、日本人ピアニスト3名の演奏曲と演奏日時を時系列で確認していきます!
日本人ピアニストの演奏日時&演奏曲
以下、時間はすべて日本時間です。
桑原志織さん
10月15日(水) 0:00 からは、桑原志織さん。
演奏曲は、
スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39
マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1
マズルカ 二長調 Op.33-2
マズルカ ハ長調 Op.33-3
マズルカ ロ短調 Op.33-4
ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
桑原志織さんの1次・2次予選を振り返り
1次予選は木枯らしのエチュードからはじまり、パワフルな中にも柔らかな弾力がある音で、一瞬で会場を虜にしました。
その後、ノクターン Op.9-3、ワルツ第2番を経て、バラード第4番は情感あふれる別格の演奏。
今大会のコンテスタントの中でも「極上」という言葉がふさわしい圧倒的なパフォーマンスでした。
2次予選は舟歌から。
穏やかな水の揺らぎに様々な感情の色合いを細やかに乗せた演奏を披露されました。
プレリュード第13〜18番では感情の起伏に合わせた、品のある強音がゴージャスな印象を残しました。
幻想曲では色彩の移り変わりが素晴らしく、超高速演奏でも自然と受け入れられる余裕を聴き手に与えてくれます。
ラストは英雄ポロネーズ。
気高さという言葉がぴったりの演奏は超絶技巧と美しいトリルで観客を魅了しました。
大歓声・大拍手が控室に入られても鳴り止みません。
様々な大きな国際舞台でファイナルを経験されている桑原さん。
流石の安定感で3次予選進出を決めました。
進藤実優さん
10月16日(木) 3:20 からは、進藤実優さん。
演奏曲は、
マズルカ ロ長調 Op.56-1
マズルカ ハ長調 Op.56-2
マズルカ ハ短調 Op.56-3
ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
進藤実優さんの1次・2次予選を振り返り
1次予選では、手の甲を上げた独特の弾き方から、美しい宝石の欠片のようなノクターン Op.27-2を響かせました。
ワルツ第2番は「ここでこう弾いてほしい!」という期待を最上級の形で実現してくれる演奏。
エチュード Op.25-6は、素晴らしいテクニックの上に独自の音楽性があり、魅了されました。
バラード第4番の演奏後は、大歓声と鳴り止まぬ大拍手。
そして臨んだ2次予選は、24のプレリュード全曲に挑まれました。
指レガートをせずに、ペダルと音の響きを計算してレガートに聴こえるテクニックは神業です。
さらに多彩な音で魅力的に響きました。
英雄ポロネーズはポーランドの誇りと郷愁が伝わる熱演。
清潔感ある躍動感は清々しく、弾き終わるやいなや大歓声とスタンディングオベーションに包まれました。
前回大会でも3次まで進んでいる進藤さん。
ぜひ前回大会超えを見せていただきたいです。
いけると思います!
牛田智大さん
10月16日(木) 17:00 からは、牛田智大さん。
演奏曲は、
プレリュード 嬰ハ短調 Op.45
マズルカ ロ長調 Op.56-1
マズルカ ハ長調 Op.56-2
マズルカ ハ短調 Op.56-3
幻想曲 ヘ短調 Op.49
ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
牛田智大さんの1次・2次予選を振り返り
2021年のリベンジを果たすべく、再びショパンコンクールに挑みます。
1次予選はノクターンOp.62-1からスタート。
すみずみまで計算された打鍵スピードで、牛田さんの並々ならぬ音楽性を感じました。
エチュード Op.10-1では、一段と磨かれたテクニックを披露。
そして、ワルツ第5番。
優雅さと積極性を兼ね備えた演奏は鳥肌物でした。
舟歌では、角度によって変わる一瞬の影も見逃さない素晴らしい演奏です。
拍手喝采で堂々の2次予選進出。
2次予選はマズルカ風ロンドから魅せました。
色彩あふれるクリスタルな音色。
ピアノソナタ第2番「葬送」では、全ての音に意味を込め、細やかな感情を丁寧に紡ぐ演奏は前回からの研鑽の深さを物語ります。
磨き抜かれたテクニックと風格が際立ちました。
プレリュード第19〜24番では
躍動感と荘厳さ
夢見心地と現実――
鮮やかな対比と超絶技巧で圧倒。
構成力ある英雄ポロネーズで締め、観客のブラボーが響きました。
前回大会の苦い経験に向き合い、乗り越えた牛田さん。
その演奏は前回から一段とレベルアップされています。
このまま頂点まで、駆け上がってください!
牛田さんの本大会3次予選の演奏プログラムについては次の記事でくわしく解説する予定です。
楽しみにお待ちください。
まとめ
以上、日本人ピアニスト3名の本大会3次予選の演奏スケジュールと演奏曲の情報をお届けしました!
3日間にわたって繰り広げられる熱戦は、ショパン国際ピアノコンクールの公式YouTubeチャンネルでライブ配信されます。
日本とポーランドの時差は7時間。
深夜や早朝の時間帯もありますが、ぜひ日本人ピアニストの皆さんを応援しましょう!
このチャンネルではファイナルまで、リアルタイムで情報をお届けしていきます。
日本人ピアニスト3名の健闘を心よりお祈りしております。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。











