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【特報】牛田智大さん、やりました!本大会2次予選突破で前回の雪辱果たす!〜第19回ショパン国際ピアノコンクール

2025.10.13

第19回ショパン国際ピアノコンクール、本大会2次予選の結果が発表されました。

非常にハイレベルな戦いでしたが、牛田智大さんは見事、本大会2次予選を通過し、前回大会のリベンジを果たされました!!

おめでとうございます!

本大会3次予選進出を決めた日本人ピアニストは、次の方々です。

桑原志織さん
進藤実優さん
牛田智大さん

本大会3次予選も応援しております!

牛田智大さんのここまでを振り返り

2021年のリベンジを果たすべく、再びショパンコンクールに挑みます。

1次予選はノクターンからスタート

ノクターンではすみずみまで計算された打鍵スピードで、牛田さんの並々ならぬ音楽性を感じました。

エチュード Op.10-1では一段と磨かれたテクニックを披露。

そして、ワルツ第5番。

優雅さと積極性を兼ね備えた演奏は鳥肌物でした。

舟歌では角度によって変わる一瞬の影も見逃さない素晴らしい演奏。

拍手喝采で堂々の2次予選進出。

2次予選はマズルカ風ロンドから魅せました

色彩あふれるクリスタルな音色。

正確無比なリズム。

ピアノソナタ第2番「葬送」では全ての音に意味を込め、細やかな感情を丁寧に紡ぐ演奏は前回からの研鑽の深さを物語ります。

磨き抜かれたテクニックと、風格ある品格が際立ちました。

プレリュード終盤の6曲では

躍動感と荘厳さ

夢見心地と現実

鮮やかな対比と超絶技巧で圧倒

構成力ある英雄ポロネーズで締め、観客のブラボーが響きました!

牛田さんの演奏の感想は、速報で記事にしています。

こちらもあわせてぜひご覧ください。

審査方法はどうなってるの?

2次予選の合否は、2次予選の演奏だけでは決まりません

2次予選の演奏の点数とあわせて1次予選の演奏の点数も考慮されます。

簡単に審査方法について説明しますね。

審査員はすべてのコンテスタントの演奏を1〜25点の整数で採点します。

目安としては下記をイメージしてください。

25=完璧
23–24=卓越
18–22=とても良い
16–17=良い
12–15=ふつう
6–11=物足りない
1–5=不十分

このイメージで各審査員がコンテスタントに点数を付けて、その平均点がコンテスタントのそのラウンドでの点数になります。

そして、2次予選の合否は1次予選の点数の30%と2次予選の点数の70%の合計値で決まります。

1次予選をギリギリの点数で通過していた場合は、その後のラウンドも、厳しい戦いになります。

今回の結果で、2次予選の演奏が素晴らしかったコンテスタントが敗退する結果もありましたが、1次予選の演奏があまり高く評価されておらず、それが足を引っ張った可能性がありますね。

さらに、この後、3次予選→ファイナルとラウンドが進行しますが、通過したラウンドの点数はずっと合否に関わり続けます

コンテスタントはどのラウンドでも全く気を抜けません。

3次を制す者はショパコンを制す

10/3からはじまった本大会の1次予選、2次予選を経て本大会3次予選の進出者が出揃いました。

3次予選は明日、10月14日から3日間でおこなわれます。

3次予選を通過すると、いよいよファイナルです。

ファイナルに進むことができるのは10名です。

3次予選の審査結果はファイナルに大きく影響します。

どれくらい影響が大きいかはこの動画の最後でご説明しますね。

本大会3次予選の課題曲ですが、まず次の2つのピアノソナタから1曲を選択します。

ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
ピアノソナタ 第3番 ロ短調 Op.58

なお、両曲ともに第1楽章提示部の繰り返しは省略します。

そして、次の8組のマズルカから1組を選択します。

マズルカ Op.17、Op.24、Op.30、Op.33、Op.41、Op.50、Op.56、Op.59

3次予選では45分~55分の演奏プログラムを構成する必要がありますが、選択課題曲2曲で、分数が45分に満たない場合は、任意のショパン作品を1曲または複数曲組み入れてプログラム全体を構成します。

ファイナルへの影響が絶大

今回のショパン国際ピアノコンクールでは3次予選の合否の判定に、2次予選での演奏の点数だけでなく1次予選での演奏の点数も考慮されています。

その割合が1次予選30%、2次予選70%であることはすでに動画の前半で述べたとおりです。

ではファイナル進出者を決定する際にはどうかと言うと、1次予選10%、2次予選20%、3次予選70%でそれぞれのラウンドでの点数が合算されます。

直近の演奏が70%を占める点は、2次と3次で同じです。

そして、その先、ファイナルではどうかと言うと、1次予選10%、2次予選20%、3次予選35%、ファイナル35%

ファイナルの審査では、ファイナルでの演奏は35%しか考慮されず、その割合は3次予選の点数と同じです。

つまり、3次予選での演奏は3次の合否だけではなく、最終結果が出る際には、ファイナルでの演奏と同じだけの価値があるといえます。

3次を制す者はショパコンを制す

本大会3次予選、とにかく重要です。

引き続きワルシャワへエールを送ります!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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