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【豪華】審査員17名を一挙紹介!牛田智大さんの師匠も審査側に〜第19回ショパン国際ピアノコンクール

2025.09.28

第19回ショパン国際ピアノコンクールの審査員は、過去のショパンコンクール優勝者から世界的な音楽学者まで、まさに「音楽界のオールスター」が大集結

前回大会に引き続き、牛田智大さん、反田恭平さんの師匠も審査員に名を連ねます。

運命を握る17名の審査員を一挙ご紹介します。

ギャリック・オールソン

ギャリック・オールソンはアメリカ・ニューヨーク出身のピアニストです。

過去に複数回審査員を務めており、今回は審査員長の座に就きます。

なんと、ポーランド人以外の審査員長ははじめてということです。

コンクールでの実績は輝かしく、ショパン国際ピアノコンクールでは第8回大会で優勝しています。

18歳でブゾーニ国際ピアノコンクールを制覇

続く2年後にモントリオール国際コンクール、さらに2年後の1970年に開催された第8回ショパン国際ピアノコンクールと立て続けに頂点を極めた、まさに国際コンクール界の寵児です。

欧米では絶大な人気を誇り、長らくショパン演奏の権威として君臨してきました。

身長195cmの恵まれた体格から生み出される豪快なフォルティッシモは、決して粗野にならずその演奏は独特の柔らかさと暖かみに満ちています。

ジョン・アリソン

ジョン・アリソンは南アフリカ・ケープタウン出身です。

音楽界で高い権威を持つオペラ専門誌OperaとOpera Newsの編集長を務めています。

ケープタウン大学でピアノとオルガンの演奏、音楽学、作曲を学び、博士号を取得。

在学中からケープタウン大聖堂の助手オルガニストを務めていました。

審査員としては国際的な数々の音楽コンクールで活躍されています。

ワルシャワのスタニスワフ・モニューシュコ国際声楽コンクールでは2022年と2025年に、審査員長の重責を担いました。

2013年には国際オペラ賞の設立に携わるなど、オペラ界の発展にも貢献しています。

ショパンコンクール出場経験はありませんが、音楽界における深い見識を持つ専門家で、初審査が楽しみです。

ユリアンナ・アヴデーエワ

ユリアンナ・アヴデーエワはロシア出身のピアニストです。

2010年に開催された第16回ショパン国際ピアノコンクールで優勝しています。

マルタ・アルゲリッチ以来、45年ぶりとなる女性チャンピオンとして、音楽界に衝撃を与えました。

優勝の栄冠に加え、最優秀ソナタ賞も獲得。

楽譜から意図を読み取り、隅々まで考え抜かれた音色による演奏は、当時、審査員のアルゲリッチをうならせました。

そして、日本のヤマハ製ピアノを使用したコンテスタントの優勝はこれが初めてだったそうです。

ショパンコンクール以外にも、

2006年 ジュネーブ国際音楽コンクール 最高位(1位なしの第2位)
2007年 パデレフスキ国際ピアノコンクール 第2位

など、大きな国際コンクールで輝かしい結果を残されており、現在でも世界を舞台に演奏活動を展開されています。

どんな視点で若い才能を見極めるのか注目ですね!

ミシェル・ベロフ

ミシェル・ベロフはフランスのピアニストです。

1967年に、第1回オリヴィエ・メシアン国際コンクールで優勝

以後、メシアン作品の権威として評価を確立しました。

また、ドビュッシー全曲演奏など、ドビュッシーの演奏・解釈においても定評があります。

母校であるパリ音楽院で25年間にわたって教職を務め、現在は名誉教授の地位にあります。

2015年の第17回ショパンコンクールで優勝したチョ・ソンジンなど、多くの優秀なピアニストを育てました。

世界各地でマスタークラスを精力的に展開し、NHKのスーパーピアノレッスンにも出演するなど日本での指導活動もおこなってきました。

ショパンコンクールへの出場歴はありませんが、豊富な指導経験を持つ審査員として注目されています。

サ・チェン

サ・チェンは中国のピアニストです。

第14回ショパン国際ピアノコンクールで第4位に輝きました。

前回大会から引き続き審査員を務めます。

イギリス国営放送BBCが主催する世界最大級のクラシック音楽祭「BBCプロムス」では「同世代で最もカリスマ的なピアニスト」と絶賛されました。

また、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与されています。

これは、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動をおこなった世界で100名の芸術家に贈られる栄誉です。

輝かしい実績はショパンコンクールにとどまらず、

リーズ国際ピアノコンクール 第4位
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 第3位

にも輝いています。

近年は、ハンガリー室内管弦楽団とドイツツアーをおこない、ソリスト兼指揮者として「交響的な豪華さと室内楽的な親密さを見事に融合させた」と高く評価されました。

さらに、演奏活動と並行して社会貢献国際コンクール審査員など、多彩に活躍されています。

海老彰子

海老彰子さんは、日本を代表するピアニストの一人です。

大阪出身で、東京藝術大学からパリ国立音楽院に進み首席で卒業。

1975年には第16回ロンティボー国際コンクールで第2位入賞と、ルービンシュタイン賞を含む4つの特別賞を獲得されました。

その後、1980年に第10回ショパン国際ピアノコンクールで第5位入賞を果たしています。

2015年の第17回大会から審査員を務め、今回は3回目です。

浜松国際ピアノコンクールでも審査員長を務め、日本ショパン協会の理事や横浜国際ピアノコンクールの委員長としても活躍されています。

豊富な経験を持つ日本人審査員として、次世代への貴重な指導が期待されますね!

ネルソン・ゲルナー

ネルソン・ゲルナーはアルゼンチン出身のピアニストです。

ショパン国際ピアノコンクールへの出場経験がありませんが、

1986年 フランツ・リスト国際ピアノ・コンクール 優勝
1990年 ジュネーヴ国際音楽コンクール ピアノ部門 優勝

という実績を持ちます。

世界屈指のオーケストラや指揮者との共演を重ね、ショパン研究所とも、長期にわたり密接な関係を築いておられます。

2018年にはポーランドの文化・国家遺産大臣より「グロリア・アルティス」金賞を受賞。

これはポーランド共和国の文化、国家遺産に多大な貢献をした個人や団体に贈られる勲章で、金、銀、銅の3種類がありますが、特に金メダルは、ポーランドで最も権威のある文化勲章です。

アルゼンチン出身でありながらポーランド音楽に深い愛情と理解を示す国際的ピアニストとして、3回目の審査に臨みます。

クシシュトフ・ヤブウォンスキ

クシシュトフ・ヤブウォンスキは、ポーランド出身のピアニストです。

第11回ショパン国際ピアノコンクールでは第3位に輝いています。

1989年のルービンシュタイン国際ピアノコンクールでの第1位獲得をはじめ、数々のコンクールで上位入賞を果たしました。

現在は世界各地のピアノコンクールで審査員を歴任されながら、ショパン音楽大学教授として、後進育成に注力されています。

なお、牛田智大さんはショパン音楽大学に在籍されていますね。

ポーランド出身のピアニストとして、母国開催のコンクールでどのような審査を展開するか、大注目です。

今大会で3回目の審査員を務めます。

ケヴィン・ケナー

ケヴィン・ケナーはアメリカ出身のピアニストです。

1988年のジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール、1989年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでそれぞれ輝かしい実績を残しました。

そして、翌1990年には、チャイコフスキー国際コンクール第3位入賞ショパン国際ピアノコンクール、最高位(1位なしの第2位)、加えて聴衆賞、ポロネーズ賞

同年、テレンス・ジャッド賞も受賞されています。

なお、テレンス・ジャッド賞は、ハレ管弦楽団とBBCが共催する、有望な若手ピアニストを支援するための賞です。

スティーヴン・ハフや、このあとに登場する児玉桃さんも受賞されていますね。

ケヴィン・ケナーは、ショパンコンクールでは本大会1次予選で他を寄せ付けない見事な音色と音楽構成で「第1位はケヴィン・ケナーに決まった」と誰もが思うほどに期待されましたが、残念ながら本大会2次予選、3次予選、ファイナルと回を重ねるごとに精彩を欠き、優勝は叶いませんでした。

もともと胃腸が弱く、コンクール中は食事ができないほど衰弱していたようです。

中村紘子さんの著書には「体力にさえ恵まれていたなら演奏家としてもっと大きな活躍ができたかもしれない」と記されています。

ショパンのピアノ協奏曲の室内楽版の校訂者としても有名です。

今までに複数回審査員を務めています。

児玉桃

児玉桃さんは日本を代表するピアニストの一人です。

大阪出身ですが、ヨーロッパで幼少期を過ごした児玉桃さんは、パリ国立高等音楽院で研鑽を積みました。

セニガリア国際コンクール 優勝
エピナール国際ピアノコンクール 優勝

さらに、1991年のミュンヘン国際音楽コンクールでは史上最年少での最高位(1位なしの第2位)を達成。

以後、ヨーロッパを中心に世界各地で演奏活動を続けています。

亀井聖矢さんが師事を仰ぐピアニストとしても知られていますね。

現在はドイツのカールスルーエ音楽大学教授として後進の指導に当たりながら、エリザベート王妃国際音楽コンクールやロン=ティボー国際音楽コンクールなど世界屈指のコンクールで審査員を務めておられます。

ロバート・マクドナルド

ロバート・マクドナルドは、アメリカ出身のピアニストです。

ブゾーニ国際ピアノコンクールでは優勝に輝いています。

世界各地でソロ・リサイタルを展開しつつ、世界的ヴァイオリニストであるアイザック・スターンをはじめとする著名な器楽奏者のパートナーとして活動してきました。

現在はジュリアード音楽院とカーティス音楽院でピアノ科教授を務めながら、ニューメキシコ州のタオス音楽学校・室内楽音楽祭で芸術監督も務めています。

ショパンコンクールへの出場経験はありませんが、アメリカ屈指の音楽院での豊富な教育実績を背景とした初審査に注目が集まります。

ピオトル・パレチニ

ピオトル・パレチニはポーランド出身のピアニストです。

前回大会第2位の反田恭平さんや、今大会大注目の牛田智大さんの師匠ですね。

第8回ショパン国際ピアノコンクールでは今大会の審査員長であるギャリック・オールソン、内田光子さんに次ぐ第3位を獲得し、同時に、ポロネーズ賞およびヴィトルト・マウチュジンスキ賞を受賞されています。

なお、ヴィトルト・マウチュジンスキ賞は審査員を務めていたヴィトルト・マウチュジンスキから、特に優れた演奏に対して贈られる特別賞です。

1998年にはポーランド共和国大統領より教授の称号を授与され、ショパン音楽大学でピアノを指導。

2022年には同大学にて名誉博士号を授与されました。

この栄誉ある称号の推薦者は、巨匠クリスティアン・ツィメルマンです。

門下生は国内外のコンクールで数多くの賞を獲得しています。

1985年以降毎回ショパン国際ピアノコンクールの審査員を務め続けており、現在はショパン研究所プログラム委員会のメンバーでもあります。

エヴァ・ポブウォツカ

エヴァ・ポブウォツカもポーランドを代表するピアニストです。

1977年 ヴィオッティ国際音楽コンクール 優勝
1979年 ボルドー国際音楽コンクール 優勝

さらに1980年の第10回ショパン国際ピアノコンクールでは第5位入賞およびマズルカ賞を受賞。

現在はブィドゴシュチュ音楽アカデミーでピアノを教えるほか、東京藝術大学や名古屋音楽大学の客員教授も務めておられます。

ロマン派時代に使われた楽器、ピリオド楽器での演奏にも強い情熱を持ち、エラールやプレイエルのピアノを用いた録音・演奏・マスタークラスを数多くおこなっています。

今大会で3回目の審査員を務めます。

ショパン国際ピリオド楽器コンクールでも審査員を務めています。

カタジーナ・ポポヴァ゠ズィドロン

カタジーナ・ポポヴァ゠ズィドロンはブルガリア出身のピアニストです。

前回および前々回大会では審査員長を務めており、極めて名高い名教師として知られています。

1975年、アレッサンドロ・カサグランデ国際コンクールで入賞し、同年の第9回ショパン国際ピアノコンクールでも入賞しています。

門下からは、2005年、第15回ショパンコンクールで満場一致優勝のラファウ・ブレハッチを輩出しました。

現在はポーランドのフェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽アカデミーで教授兼ピアノ科長として後進育成に尽力されています。

今大会に出場される東海林茉奈さんも現在、指導を受けておられますね。

世界各国でマスタークラスをおこない、国内外の様々な著名なコンクールで審査員を務めています。

ソリストとしても国内外で幅広く演奏活動をおこなっておられます。

ジョン・リンク

ジョン・リンクは音楽学者で、ケンブリッジ大学教授を務めるショパン研究分野における世界屈指の権威です。

ショパン直筆の楽譜や出版楽譜の研究、ショパン没後から現代までの演奏の変遷、そして楽譜の正しい読み方や解釈の分野で世界的な評価を得ています。

若きピアニスト時代にはフィラデルフィア管弦楽団主催のユース・オーディションをはじめ、いくつものコンクールで入賞しています。

現在も演奏家と研究者の二つの顔で活動を展開し、世界各地でリサイタルやマスタークラスをおこなってきました。

近年はピリオド楽器演奏に注力し、特にショパンが愛用したプレイエル製ピアノ奏法における第一人者として活躍しています。

今大会で3回目の審査員を務めます。

ヴォイチェフ・シヴィタワ

ヴォイチェフ・シヴィタワはポーランドを代表するピアニストです。

現在は、ポーランド国立、カロル・シマノフスキ音楽アカデミーで教鞭を執る教育者でもあります。

第12回ショパン国際ピアノコンクールでは本大会3次予選に進出したものの、体調不良のため棄権されています。

しかし、その素晴らしい演奏は評価され、ポロネーズ賞を受賞しました。

また、ロン=ティボー国際ピアノコンクール、モントリオール国際音楽コンクールで入賞されています。

2014年にショパン研究所プログラム委員会メンバー就任、2015年にはショパンコンクールの審査員デビューを果たしています。

ダン・タイ・ソン

ダン・タイ・ソンはベトナム出身のピアニストです。

1980年、第10回ショパン国際ピアノコンクールでアジア人初の栄冠に輝きました。

ファイナルではピアノ協奏曲第2番を演奏しましたが、第2番による優勝者は、全18回の大会の歴史で第3回のヤーコフ・ザークとダン・タイ・ソンのみという貴重な記録を持っています。

ベトナム戦争中に本物のピアノが使えず紙の鍵盤で練習したという伝説的なエピソードも有名ですね。

近年では教え子のブルース・リウがショパンコンクールで優勝

名教師として高い評価を得ています。

なお、小野田有紗さんは現在ニューイングランド音楽院にて、ダン・タイ・ソンに師事されていますね。

ショパンコンクールの審査員を2005年、第15回大会から務めています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ご紹介した17名の審査員は、まさに世界のピアノ界を代表する豪華メンバーですね。

ショパンコンクール優勝者から世界屈指の音楽学者まで、多様な経験と視点を持つ専門家たちが、若い才能を見極めます。

きっと熱い審査が繰り広げられることでしょう。

楽しみです!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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