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【1次予選課題曲】ショパンコンクール人気曲&超難曲を徹底解説!〜第19回ショパン国際ピアノコンクール

2025.09.24

今回は第19回ショパン国際ピアノコンクールの1次予選の課題曲について、くわしく解説していきます。

1次予選では4つのカテゴリーからそれぞれ1曲ずつ選んで演奏することになりますが、どの曲を選ぶかが結果を大きく左右します!

すべての曲を解説することはできませんので、各カテゴリーから「人気の高そうな課題曲」と「技巧的難度の高い課題曲」をピックアップしてご紹介していきます。

課題曲への理解が深まれば、1次予選の観戦が何倍も楽しくなること間違いなしです!

1次予選 課題曲概要

1次予選の課題曲は次のように4つのカテゴリーに分けられています。

コンテスタントは各カテゴリーから1曲を選択して計4曲を演奏します。

なお、それぞれの課題曲は、好きな順番で演奏することができます。

ショパン音楽の詩情をいかに表現できるかが重要になりますね。

特にバラードや舟歌、幻想曲は、ショパンの音楽世界の深さを表現できる曲です。

参加者たちは、技巧的な難しさを克服しつつ、ショパンの内面世界をどれだけ聴衆に伝えられるかが問われます。

なお、本大会では、応募時に提出した動画の中で演奏した曲も、再度演奏することができます。

また、エチュードを除いて、予備予選で演奏した曲も再度演奏することができます。

ただし、本大会内で同じ曲を演奏することはできませんので注意が必要です。

エチュード

前回まで1つ目のカテゴリー「エチュード枠」では2つのグループから1曲ずつ選んで、2曲演奏していましたが、今回から1曲に変更になりました。

どの曲も難度が高く、これまでの大会で選択される確率が高かった曲たちです。

なかでもエチュード イ短調 Op.25-11「木枯らし」が人気が高そうです。

エチュード イ短調 Op.25-11「木枯らし」

ショパン、26歳頃の作品です。

静かな序奏から一転、嵐のような音の奔流が駆け巡る超絶技巧の練習曲

右手は急速な音階・アルペジオを連ね、左手は大きく跳躍するという、まさに冬の木枯らしが吹き荒れる情景を連想させます。

技巧的にも非常に難しく、ドラマティックな展開を持つこの作品は、故郷への深い想いと孤独を抱えているショパンの感情の激しさと詩的な美しさを同時に感じさせる名作として、多くの人々に愛されています。

技巧的に困難なものは、エチュード 嬰ト短調 Op.25-6です。

通称「三度のエチュード」。

エチュード 嬰ト短調 Op.25-6「三度のエチュード」

ショパンの全エチュードの中でもトップクラスに難しいと広く認識されています。

専門家からは「大半の人には最初の1小節ですらまともに弾くことは不可能」とまで評されているほどです。

全篇にわたり3度(長短三度)の重音による高速な音階パッセージが休みなく続く点が最大の難所です。

また、左手も広い音域を跳躍する伴奏を担い、両手の独立した巧緻な動きが必要になるため、総合的な技術力が試されます。

ノクターン・エチュード

2つ目のカテゴリーではノクターンまたはエチュードから1曲を選択します。

このカテゴリーではノクターン ハ短調 Op.48-1が人気が高く、かつ、技巧的にも難度が高いです。

ノクターン ハ短調 Op.48-1

4月末から5月にかけておこなわれた予備予選では171人中33人のコンテスタントに演奏されています。

ロール・デュペレ嬢に献呈された作品で、劇的な構成とオーケストラ的響きを持つ壮大なノクターン

祈りのような静かなコラールを挟み、激情的クライマックスに至る三部構成です。

ゆったりした曲想で指を慣らしやすいため、1曲目の演奏に選ばれることが多いです。

ワルツ

3つ目のカテゴリーでは、ワルツ変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」がよく選ばれそうです。

ワルツ変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」

16小節の序奏に続き華麗な主部と中間部を持つ、ヴィヴァーチェの軽快な円舞曲です。

技巧的・音楽的にバランスが良く、「華麗なる円舞曲」の名にふさわしい華やかさを持ちつつ、過度に難解ではありません。

一般のピアノ愛好家の方や聴衆からの人気が高く、ショパンのワルツの中でも音楽的完成度が高い傑作と評価されています。

優美な旋律と躍動的リズムが融合し、とても素敵な作品で、私も大好きです。

本大会での演奏が楽しみですね。

ワルツ 変イ長調 Op.42

Op.42はテクニック面・解釈面の両方で演奏者泣かせの曲であり、ショパンのワルツ中でもっとも演奏難度が高いのではないでしょうか。

この作品も演奏者がどのように表現するのか、見ものです。

バラード・舟歌・幻想曲

4つ目のカテゴリーではバラード 第4番 ヘ短調 Op.52の人気が高いです。

バラード 第4番 ヘ短調 Op.52

1842年作曲で、ショパン最後のバラードです。

ロスチャイルド男爵夫人に献呈されました。

緻密で自由な構成と豊かな和声・ポリフォニーで広大な情感を描き出し、ショパンのピアノ作品の到達点と称される傑作です。

この作品は技巧面での難度の高さでも有名です。

バラード全4曲中で演奏時間が最も長く、要求される技術と表現も群を抜いて困難。

終盤のコーダはピアニストを悩ませる難題です。

舟歌Op.60や幻想曲Op.49ももちろん難しいですが、それらを含めてもバラード第4番の総合的な難度が最上位でしょう。

まとめ

第19回ショパン国際ピアノコンクールの1次予選の課題曲について解説してきました。

人気の高い楽曲を選べば聴衆にも親しみやすい反面、他の参加者との差別化が困難です。

一方、技巧的に困難な楽曲はリスクは高いものの、成功すれば審査員に強烈なインパクトを与えられます。

各コンテスタントがどのような戦略で選曲するのか、とても興味深いですね。

本大会では超一流の演奏をたっぷり聴けるので、待ち遠しくてなりません!

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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