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小林海都 x ショパンコンクール2025|注目のピアニストを徹底紹介!

2025.09.17

今回ご紹介する注目の日本人ピアニストは、円熟味とチャレンジ精神を併せ持つ日本の俊英・小林海都さんです。

2021年 リーズ国際ピアノコンクール第2位
2024年 浜松国際ピアノコンクール第3位

大きな国際舞台で着実に実績を重ねてきた歩みが、いよいよショパンの聖地ワルシャワで結実しようとしています。

プロフィールと原点

小林海都さんは1995年生まれで神奈川県横浜市出身。

合唱が身近にある家庭環境で育ち、3歳で合唱団に参加、4歳でピアノを始めました。

音楽とともにある幼少期を過ごした小林さんは、かながわ音楽コンクール 小学5・6年生の部で最優秀賞を受賞し、その副賞でショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲 第2番」を初めてオーケストラと共演します。

真夏にハチマキを巻き、汗だくになって練習したという思い出深いこの曲が、将来への決意を一層固める原動力になりました。

中学進学後は、ヤマハマスタークラス特別コースに在籍。

高校は、上野学園高等学校音楽科へと進み、横山幸雄氏氏や田部京子氏の指導を受けます。

小林さんの魅力は音の立体的な構成力にあると感じます。

ピアノ演奏と並行して作曲も学ばれており、それが作品構成の分析力につながっているのではないでしょうか。

運命を変えたひと言

高校2年生のとき、来日中だった巨匠マリア・ジョアン・ピリス氏のワークショップに参加したことが転機となり、小林さんは単身渡欧します。

以来、ピリス氏の助言を道標にベルギー・ポルトガル・スイス・日本と多彩な舞台で経験を積みました。

なかでもピリス氏とのデュオ公演では、相手の呼吸を読み取りながら音楽を紡ぐ歓びを体感されたそうです。

この経験が、協奏曲や室内楽で発揮される柔軟かつ対話的なアプローチを生み出します。

ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイ氏との共演も経験し、そこで養われた作品全体を俯瞰できる「指揮者的視点」が国際コンクールでの高評価につながっているのではないでしょうか。

コンクールで刻んだ足跡

2010年 エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール 歴代最年少優勝・ハイドン賞 受賞
2013年 東京音楽コンクール 第2位
2018年 サンタ・セシリア国際ピアノコンクール 第3位
2021年 リーズ国際ピアノコンクール 第2位・最優秀室内楽演奏賞
2024年 浜松国際ピアノコンクール 第3位

これらの素晴らしい経歴に加え、リーズ国際ピアノコンクール第2位の実績により10月からのショパンコンクールでは予備予選を免除されての本大会入り

85名の本大会参加者のなかで、日本勢を牽引する存在として大きな期待が寄せられています。

今年の夏には「ポロネーズ第1番 Op.26-1」「ノクターン 第17番 Op.62-1」「ソナタ 第3番 Op.58」「バラード 第3番 Op.47」「舟歌 Op.60」などを演奏されています。

本大会でのプログラムが楽しみですね!

音楽観と演奏スタイル

小林さんの演奏を評して、批評家は「立体的な音響建築」と表現します。

それは一音一音が空間に溶け合いながら、同時に明確な構造を描き出すということ。

作曲の勉強に裏打ちされた緻密な楽譜分析と、欧州で培った多彩な音色のパレットが融合し、作品のドラマを内側から浮かび上がらせます。

協奏曲や室内楽ではソリストが主役として君臨するのではなく、オーケストラや共演者と呼吸を合わせながら物語を紡ぐ感覚を重視します。

その結果、バルトークやラフマニノフといった重厚な協奏曲でも、旋律線が自然に歌い、対話的なニュアンスが際立つ演奏に仕上がります。

ストイックさを物語る挑戦

浜松国際ピアノコンクールでは、技巧と体力、構成力のすべてを試す難曲バルトーク「ピアノ協奏曲 第3番」を演奏

準備期間中、小林さんはあえて外部レッスンを一切受けず、自宅とホールを往復して己の解釈を磨き上げました。

結果は第3位。

優勝には届かなかったものの、「自分の力で音楽を創り上げる」という強い意志を世界に示す舞台となりました。

さらに 2025年1月には、小学校時代に演奏したショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲 第2番」を再演。

「今の私に見えている世界は当時とかなり違うものになっていると思うので、自分自身どんな演奏ができるかとても楽しみです」

と語ります。

室内楽への情熱と知的好奇心

合唱出身ならではの「耳の良さ」を活かし、ピアノ四重奏やデュオにも意欲的に取り組みます。

「室内楽は大好き」と語る小林さん。

リーズでは最優秀室内楽演奏賞を獲得し、共演した奏者たちからは「リハーサルの段階で作品の核心に到達している」と絶賛されました。

オフの時間には名指揮者の映像を研究されているようで、鍵盤外でも探究心を緩めない小林さんらしい一面です。

まとめ

幼少期の栄冠、師との出会い、欧州での研鑽、国際コンクールを通じて育まれた求道的な精神。

すべてが凝縮されるのがショパン国際ピアノコンクール。

小林海都さんは、予備予選免除組ならではの重圧と信頼を背負いながら、ホールにどんな物語を響かせてくれるのでしょうか。

小林さんがワルシャワで奏でる一音一音には、長年の努力と音楽への深い愛情が宿っています。

世界の若き俊英が火花を散らす舞台で、小林さんがどのような新章を描き出すのか。

私たちも胸を高鳴らせつつ、その歴史的瞬間を見届けたいと思います。

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物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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