桑原志織 x ショパンコンクール2025|注目のピアニストを徹底紹介!
2025年10月のショパン国際ピアノコンクールの本大会での注目のピアニストとして、今回は桑原志織さんを取り上げます。
桑原さんは、直近では、2025年エリザベート王妃国際音楽コンクール ピアノ部門でファイナリスト入りを果たしており、世界中から注目を集めていますね。
今回は、圧巻のテクニックと深い音楽性で国内外を唸らせる桑原志織さんのこれまでの軌跡をご紹介します!
プロフィール
桑原志織さんは 1995年東京都生まれ。
4歳でピアノを始め、才能はみるみる開花しました。
学習院初等科、中等科を経て東京藝術大学附属高校へ進学し、高校3年で日本音楽コンクールにて第2位・岩谷賞受賞で一躍注目の的になります。
藝大を首席卒業後はベルリン芸術大学へ留学。
巨匠クラウス・ヘルヴィッヒ教授のもとで研鑽を積み、その後、スタインウェイ・ベルリン賞を受賞されています
コンクールでの輝き
2016年マリア・カナルス国際コンクール 第2位(最年少ファイナリスト)
2017年ヴィオッティ国際音楽コンクール 第2位
2019年ブゾーニ国際ピアノコンクール 第2位・ブゾーニ賞
2021年ルービンシュタイン国際ピアノコンクール 第2位
2016年から2021年にかけて世界的なコンクールで次々と第2位に輝き、「シルバーコレクター」とも呼ばれる実力者です。
いつも優勝にあと一歩と迫りながらも頂点に届かない悔しさを味わってきました。
実は、前回2021年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでも本大会第1次予選出場が確定していました。
前回のエリザベートは2020年5月に開催予定でしたがコロナの影響で1年延びてしまったため、2021年開催のルービンシュタインと日程が被ってしまいました
苦渋の決断で桑原さんはエリザベートを棄権されています。
2025年には満を持してエリザベートに出場し、見事ファイナリスト入選を果たしました。
そして、ショパンコンクール2025では予備予選免除枠を獲得され、10月からの本大会に挑戦されます。
各国メディアからダークホースならぬ本命候補として名前が挙げられています。
人物像
桑原さんは、芯の強い真摯な音楽家です。
最も印象的なのは、彼女の自立心と単独行動力。
様々な海外のコンクールにも単身で挑み、未知の舞台で演奏され、度胸を培ってこられました。
「日本人は私だけ」という環境で音楽的技術だけでなく、精神的自立や人間力も磨かれました。
2020年にはコロナ禍により演奏会が全て無くなり、前年のブゾーニ第2位によって得た多くの演奏機会を失ってしまいます。
そして、2021年、ルービンシュタインにて第2位を受賞された後の入賞者ツアー中、パレスチナ情勢の悪化によりミサイルが飛び交い、戦争の恐ろしさを垣間見る経験をしながら演奏会に出演されたそうです。
その数日後には全ての飛行機が欠航となり空港も閉鎖寸前の大混乱の中、唯一飛んだ国営機になんとか飛び乗り、ドイツへと戻りました。
後にこれらの経験を振り返り、「音楽に向き合う上での重大なターニングポイントとなりました」と語っておられます。
演奏スタイルの魅力
桑原志織さんの演奏には、ショパン作品への深い共感力が随所に表れています。
繊細なルバートのセンスと、澄み渡るような透明感のあるタッチで、詩的な情緒と堂々たるスケール感を同時に描き出すその演奏は、聴き手に強く訴えかけてきます。
同時にリスト作品に対する深い愛情と解釈も、彼女の音楽性を語る上で欠かせません。
きっかけは小学校3年生のときに聴いたツィメルマンのピアノ・ソナタ ロ短調で、「いつか絶対に弾きたい」と思ったことが大きな動機となってピアノを学び続けてきたと過去のインタビューで語っておられます。
その影響は現在のレパートリーにも色濃く反映されており、「ソナタ ロ短調」はもちろん「ダンテを読んで」といった超絶技巧の大作に果敢に挑み、情熱的なエネルギーと構築的な精緻さを両立させる見事な表現を見せています。
また、桑原さんの音にはどこか「健康的な美しさ」を感じます。
強い腕の使い方と柔らかい指先のタッチとの絶妙なバランスから生まれる音色は、フォルテではしなやかで雄大に、ピアニッシモではまるで羽のようにふんわりと響きます。
その音の粒立ちは非常にナチュラルで、聴衆の身体まで解きほぐしてしまうような自然体の演奏スタイルです。
本大会での演奏がとても楽しみです。
まとめ
天性のセンスと確かな実力で世界を驚かせてきた桑原志織さん。
その音楽は、まるで深い森を探検するように次の景色へ私たちを導きます。
性格は飾らないポジティブ派らしく、舞台袖でも「本番は緊張しません」と微笑む余裕を見せるほど。
2025年9月には特級グランド・コンチェルト2025に出演されます。
演奏曲はショパンかと思いきや、エリザベートのファイナルで演奏されたブラームスのピアノ協奏曲第2番。
ショパン本大会直前にブラームスとは驚きです!
個人的には、エリザベートでの感動の演奏をぜひ生で聴いてみたいです!
そして10月、ショパンの聖地ワルシャワで桑原さんが紡ぐ「詩と炎」を、私たちも全力で受け止めましょう。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。











